失点とはチームが失った(相手チームに取られた)得点のことで、この中で投手の責任によるものが自責点となります。例えば、野手のエラーによる失点は自責点になりません。
ややこしいのは、投手がエラーした場合。
この場合は投手は投げ終わったら「9番目の野手」ということで、自責点にはなりません。
自責点は投手のピッチング能力を測る指標なのでという解釈があるんだとか。
説明長くなりましたが、自責点にならない失点が多いチームというのは、エラーが多いということ。となると、阪神のこの指標が心配ですね。2020年シーズンでチームごとに比較してみました。
非自責点とは、失点から自責点を引いたもの
阪神ファンとしては、「やっぱりね」の結果でした。
阪神は投手力がいいので総失点は少ないほう(ソフトバンク、巨人に次いで12球団で3番目の少なさ)なのですが、非自責点が一番多い!しかも巨人の2倍以上あります。
しっかりしてるんですね。巨人って。こういうところが。
悔しいですが、これは認めざるを得ません。
ただ、昨シーズンは「たまたま」こうなってしまったのでは…という淡い期待を込めて、セ・リーグだけで過去10年分をさかのぼってみた結果が次のグラフです。
非自責点とは、失点から自責点を引いたもの
セ・リーグ6球団の過去10年で見ても、やはり阪神は非自責点が多い傾向になりますね。ただ、毎年、阪神が一番悪いわけではありません。広島も意外と高いんですね。
阪神と広島の共通点と言えばホームが天然芝の球場であること。
ほかの4球団は人工芝の球場がホームスタジアムなんですね。
一般的に天然芝の球場のほうが打球がイレギュラーしやすく守りにくいとされています。
それだけに、ある程度のエラーは仕方ない!としましょう。
あまりエラーするな!エラーするな!で選手にプレッシャーがかかるのもマイナスです。
阪神も広島もホーム球場での声援が熱狂的。それが余計なエラーを呼び込んでるかもしれません。
天然芝なんだから多少はあるさという気持ちで見守りましょう。