2024年シーズンの外国人野手一軍成績を調べてみました(下記表、出場試合数順)。
アタリ外国人が揃っているのがヤクルトとロッテ。日本ハムも悪くないですね。
阪神はキャッチャー陣の今季本塁打0本が話題になりましたが、外国人でもわずか1本。
ノイジーの1本だけです!これで2位なのが奇跡。
選手 | 球団 | 試合数 | 打率 | 本塁打 | 打点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
オスナ | ヤクルト | 内 | 141 | .267 | 17 | 72 |
ソト | ロッテ | 内 | 132 | .269 | 21 | 88 |
マルティネス | 日本ハム | 捕 | 126 | .234 | 13 | 57 |
サンタナ | ヤクルト | 外 | 122 | .315 | 17 | 70 |
ポランコ | ロッテ | 外 | 118 | .243 | 23 | 60 |
カリステ | 中日 | 内 | 114 | .261 | 7 | 36 |
オースティン | DeNA | 内 | 106 | .316 | 25 | 69 |
レイエス | 日本ハム | 外 | 103 | .290 | 25 | 65 |
セデーニョ | オリックス | 内 | 98 | .260 | 15 | 37 |
フランコ | 楽天 | 内 | 68 | .218 | 8 | 30 |
ヘルナンデス | 巨人 | 外 | 56 | .294 | 8 | 30 |
ノイジー | 阪神 | 外 | 49 | .231 | 1 | 8 |
モンテス | 巨人 | 内 | 46 | .272 | 1 | 14 |
ディカーソン | 中日 | 外 | 32 | .205 | 3 | 5 |
アギラー | 西武 | 内 | 30 | .204 | 2 | 10 |
コルデロ | 西武 | 外 | 23 | .129 | 1 | 4 |
ゴンザレス | オリックス | 内 | 23 | .131 | 1 | 2 |
ロドリゲス | 中日 | 内 | 23 | .130 | 0 | 1 |
ウォーカー | ソフトバンク | 外 | 20 | .169 | 1 | 3 |
ガルシア | 西武 | 外 | 19 | .131 | 1 | 4 |
ビシエド | 中日 | 内 | 15 | .209 | 1 | 2 |
リチャード | ソフトバンク | 内 | 15 | .226 | 0 | 1 |
ミエセス | 阪神 | 外 | 14 | .111 | 0 | 0 |
トーマス | オリックス | 外 | 10 | .000 | 0 | 0 |
ダウンズ | ソフトバンク | 内 | 7 | .273 | 1 | 2 |
ウレーニャ | 巨人 | 内 | 7 | .000 | 0 | 0 |
フォード | DeNA | 内 | 6 | .200 | 1 | 2 |
ブランドン | 西武 | 内 | 4 | .188 | 0 | 0 |
セ・リーグ6球団の外国人野手の成績を比べてみると、ノイジーはかなり優秀でした。
打席数の多い順に成績を表示するとこうなります。上位3選手。
選手名 | 球団 | 試合 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 打率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オスナ | ヤクルト | 134 | 127 | 23 | 71 | .253 |
サンタナ | ヤクルト | 136 | 140 | 18 | 66 | .300 |
ノイジー | 阪神 | 133 | 114 | 9 | 56 | .240 |
ソト | DeNA | 109 | 83 | 14 | 50 | .234 |
デビッドソン | 広島 | 112 | 73 | 19 | 44 | .210 |
ビシエド | 中日 | 91 | 77 | 6 | 23 | .244 |
ブリンソン | 巨人 | 88 | 70 | 11 | 35 | .248 |
マクブルーム | 広島 | 70 | 50 | 6 | 31 | .221 |
カリステ | 中日 | 47 | 38 | 5 | 13 | .233 |
ミエセス | 阪神 | 60 | 28 | 5 | 16 | .222 |
ウォーカー | 巨人 | 57 | 31 | 6 | 20 | .263 |
アキーノ | 中日 | 20 | 10 | 1 | 6 | .154 |
オースティン | DeNA | 22 | 13 | 0 | 6 | .277 |
アルモンテ | 中日 | 28 | 10 | 1 | 2 | .189 |
アンバギー | DeNA | 4 | 1 | 0 | 0 | .125 |
2023年セ・リーグ外国人野手の中で3番目にヒット数と打点が多いのがノイジーです。ノイジーよりヒット、打点が多いのはヤクルトの2名(オスナ、サンタナ)だけ。ノイジー、優秀じゃないですか。
ノイジーはこれに守備での貢献も加わるので、セ・リーグの中ではアタリ助っ人ですよね。
来期も決まりましたし、さらなる活躍に期待しましょう!
18年ぶりに優勝した2023年。
外国人野手は守備とムードメーカーとして優勝に貢献してくれたノイジーとミエちゃんでした。
この前もノイジーがミエちゃんに守備を教えたり、いいコンビなんですよね。
選手名 | 打席 | 本塁打 | 打点 | 打率 | 四死球 |
---|---|---|---|---|---|
ノイジー | 516 | 9 | 56 | .240 | 38 |
ミエセス | 143 | 5 | 16 | .222 | 16 |
岡田監督も言っているように、昔みたいに打てる外国人は日本には来ないのかもしれませんね。
阪神の外国人と言うとバースの残像が強すぎるのですが、ほかの優勝年はどうでしたっけ?調べてみました。
選手名 | 打席 | 本塁打 | 打点 | 打率 | 四死球 |
---|---|---|---|---|---|
シーツ | 614 | 19 | 85 | .289 | 49 |
スペンサー | 313 | 9 | 33 | .243 | 35 |
選手名 | 打席 | 本塁打 | 打点 | 打率 | 四死球 |
---|---|---|---|---|---|
アリアス | 518 | 38 | 107 | .265 | 50 |
バースほどではありませんが、2005年はシーツ、2003年はアリアスがけっこう打ってましたね。
2022年シーズンは2017年以来の外国人野手ハズレ年となりました。う〜ん、残念。
選手名 | 打席 | 本塁打 | 打点 | 打率 | 四死球 |
---|---|---|---|---|---|
ロハスJr | 211 | 9 | 27 | .224 | 28 |
マルテ | 102 | 1 | 11 | .256 | 10 |
ロドリゲス | 70 | 2 | 9 | .154 | 4 |
ロハスJrとマルテの2人体制でスタートして、ロドリゲスが途中加入。4年目のマルテはケガが多く年間を通して働けませんでした。
選手名 | 打席 | 本塁打 | 打点 | 打率 | 四死球 |
---|---|---|---|---|---|
マルテ | 526 | 22 | 71 | .258 | 78 |
サンズ | 461 | 20 | 65 | .248 | 50 |
ロハスJr | 189 | 8 | 21 | .217 | 17 |
3年目のマルテがプチブレイク。ラパンパラ22発に、四死球78とつなぎ役としても貢献してくれました。サンズは後半に息切れしてしまった感じです。
選手名 | 打席 | 本塁打 | 打点 | 打率 | 四死球 |
---|---|---|---|---|---|
サンズ | 443 | 19 | 64 | .257 | 64 |
ボーア | 379 | 17 | 45 | .243 | 53 |
マルテ | 119 | 4 | 14 | .252 | 14 |
サンズは得点圏打率がものすごいこと(5割超え)になっていましたが、シーズン終盤はやや失速。それでも本塁打19本、打点64と例年より少ない試合数にも関わらず活躍してくれました。
ボーアも別にわるくない数字なのですが、年俸との兼ね合いですかね。
2年目で期待されたマルテはケガもあり、残念な結果でした。
選手名 | 打席 | 本塁打 | 打点 | 打率 | 四死球 |
---|---|---|---|---|---|
マルテ | 412 | 12 | 49 | .284 | 60 |
ソラーテ | 80 | 4 | 9 | .188 | 9 |
ナバーロ | 45 | 0 | 2 | .209 | 2 |
マルテの打率284は、なかなかいいですよね。
外国人にしてはホームランが少ないのですが、一応2ケタは打ってます。
選手名 | 打席 | 本塁打 | 打点 | 打率 | 四死球 |
---|---|---|---|---|---|
ロサリオ | 302 | 8 | 40 | .242 | 18 |
ナバーロ | 225 | 3 | 25 | .276 | 21 |
期待されたロサリオは打率.242でホームラン8本。
300打席与えられての数字なので、これは厳しいですね。
選手名 | 打席 | 本塁打 | 打点 | 打率 | 四死球 |
---|---|---|---|---|---|
ロジャース | 140 | 5 | 23 | .252 | 15 |
キャンベル | 54 | 1 | 5 | .191 | 7 |
過去10年では最大の外国人ハズレ年が2017年。
ロジャースもキャンベルも顔が思い出せないくらい記憶にありません。
それでもシーズン2位。
外国人が当たってれば優勝できたかもしれませんね。
選手名 | 打席 | 本塁打 | 打点 | 打率 | 四死球 |
---|---|---|---|---|---|
ゴメス | 554 | 22 | 79 | .255 | 56 |
ヘイグ | 124 | 2 | 11 | .231 | 18 |
この年は金本政権1年目です。
ゴメスは可もなく不可もなくという成績でしたが3年目のココで阪神を去りました。
選手名 | 打席 | 本塁打 | 打点 | 打率 | 四死球 |
---|---|---|---|---|---|
ゴメス | 601 | 17 | 72 | .271 | 79 |
マートン | 583 | 9 | 59 | .276 | 34 |
ゴメス&マートンと阪神が優良助っ人に恵まれていた時代です。
ただ、2人とも前シーズンからは成績を落としてるんですね。
選手名 | 打席 | 本塁打 | 打点 | 打率 | 四死球 |
---|---|---|---|---|---|
ゴメス | 616 | 26 | 109 | .283 | 75 |
マートン | 591 | 14 | 84 | .338 | 57 |
過去10年で助っ人野手が最も活躍したのが2014年(和田政権2年目)。
オープン戦で評判が良くなかった1年目のゴメスがアタリでしたね。
選手名 | 打席 | 本塁打 | 打点 | 打率 | 四死球 |
---|---|---|---|---|---|
マートン | 613 | 19 | 85 | .314 | 44 |
コンラッド | 69 | 0 | 0 | .175 | 14 |
この年はマートンがチーム三冠王(本塁打、打点、打率)になりました。
現時点では阪神にとってマートンが最後の外国人三割バッタ―になってます。
選手名 | 打席 | 本塁打 | 打点 | 打率 | 四死球 |
---|---|---|---|---|---|
マートン | 473 | 5 | 38 | .260 | 19 |
ブラゼル | 295 | 12 | 43 | .233 | 20 |
助っ人野手マートン&ブラゼル体制の3年目です(マートン&ブラゼルは2010年から)。
2人とも前年から成績を落としてしまったのが残念です。
選手名 | 打席 | 本塁打 | 打点 | 打率 | 四死球 |
---|---|---|---|---|---|
マートン | 606 | 13 | 60 | .311 | 25 |
ブラゼル | 456 | 16 | 69 | .282 | 29 |
前年(2010年)にブラゼルはホームラン47本、マートンは打率.349と夢のような活躍をしていますが、2011年も悪くない(というか今から見ればうらやましい)活躍をしています。
外国人野手は日本の配球に慣れてくる2年目のほうが活躍すると言われますが、これ最近の阪神にはあてはまりません。過去10年の2年目助っ人の成績が下記。
選手名 | シーズン | 本塁打 | 打点 | 打率 |
---|---|---|---|---|
マルテ | 2019→2020 | 12→4 | 49→14 | .284→.252 |
ナバーロ | 2018→2019 | 3→0 | 25→2 | .276→.209 |
ゴメス | 2014→2015 | 26→17 | 109→72 | .283→.271 |
マートン | 2010→2011 | 17→13 | 91→60 | .349→.311 |
4選手とも本塁打、打点、打率のすべての数字が2年目に低下しています。
マートンは1年目に打ちすぎたとかマルテはケガががったからとかナバーロは与えられる打席数が減ったからとか理由はあるのですが、それにしてもね。すべての数字が低下ですから。
外国人野手が日本の配球に慣れるより相手投手に研究されるほうが上回ってるんでしょう。
そう考えるとボーア退団やむなしですね。