
門別のユニフォームはMONBETSUじゃなくてMOMBETSUなんですね。
これじゃ、モムベツじゃない?と思ったんですが、これはローマ字表記のルールによるちがいでした。
B、M、Pの前の「ん」は「N」ではなく「M」で表す。
ローマ字にはヘボン式と訓令(くんれい)式があって、日本の学校で習うのは訓令式。訓令式では「ん」は「N」で表します。なので、訓令式の門別は「MONBETSU」です。
ところが、ヘボン式のローマ字には【B、M、Pの前の「ん」は「N」ではなく「M」で表す】というルールがあるために、門別が「MOMBETSU」になります(Bの前だからNではなくM)。
難波(なんば)も、ヘボン式だとNAMBA、訓令式だとNANBA。
どっちを使うかは、使う人・組織が決めるもの。
日本の学校では訓令式を正式なローマ字としていますが、パスポートに記載する氏名は、ヘボン式としています。
(訓令式は日本的なルール、ヘボン式のほうが国際的に使われているため)
ちなみに、北海道の紋別市(もんべつし)もホームページの表記やアドレスを「mombetsu」とヘボン式にしています。なので、阪神の門別も「MOMBETSU」で「モムベツ」じゃなくて「モンベツ」なわけでした。
阪神の将来のエース!「門別啓人」が2年目の今シーズンにどのぐらいの成績が期待できるのかを過去の高卒投手の2年目成績から探ってみました。
岡田監督もローテーションに入っていけると言うほどの逸材。いまの阪神のローテーションに入れるって相当ですよね。ただ、あくまで高卒2年目。過度な期待で潰してしまわないように、冷静に応援しましょう。
選手名 | 球団 | 1年目 | 2年目 | ||
---|---|---|---|---|---|
藤浪 晋太郎 | 阪神 | 24試合 137 2/3回 | 10勝6敗0S 2.75 | 25試合 163回 | 11勝8敗0S 3.53 |
田嶋大樹 | オリックス | 12試合 68 2/3回 | 6勝3敗0S 4.06 | 10試合 49 2/3回 | 3勝4敗0S 3.44 |
山本由伸 | オリックス | 5試合 23 2/3回 | 1勝1敗0S 5.32 | 54試合 53回 | 4勝2敗1S 2.89 |
戸郷翔征 | 読売 | 2試合 8 2/3回 | 1勝0敗0S 2.08 | 19試合 107 2/3回 | 9勝6敗0S 2.76 |
門別啓人 | 阪神 | 2試合 8回 | 0勝0敗0S 3.38 | ?試合 ?回 | ?勝?敗 |
才木浩人 | 阪神 | 2試合 2 2/3回 | 0勝0敗0S 0.00 | 22試合 82回 | 6勝10敗0S 4.61 |
奥川恭伸 | ヤクルト | 1試合 2回 | 0勝1敗0S 22.5 | 18試合 105回 | 9勝4敗0S 3.26 |
橋宏斗 | 中日 | 登板なし | 19試合 116 2/3回 | 6勝7敗0S 2.47 | |
佐々木朗希 | ロッテ | 登板なし | 11試合 63 1/3回 | 3勝2敗0S 2.27 | |
及川雅貴 | 阪神 | 登板なし | 39試合 39回 | 2勝3敗0S 3.69 | |
井川慶 | 阪神 | 登板なし | 7試合 15 1/3回 | 1勝1敗0S 6.46 | |
西純矢 | 阪神 | 登板なし | 2試合 8回 | 1勝1敗0S 3.38 | |
山下舜平大 | オリックス | 登板なし | 登板なし |
こうして見ると、やっぱり藤浪の別格ぶりが目立ちますね。
高卒1年目から24試合に登板(投球イニング137 2/3回)して10勝6敗0Sで防御率が2.75。
この中では異次元の数字です。
そもそも、高卒1年目から1軍で登板があること自体がスゴイこと。橋宏斗、佐々木朗希ですら登板なしです。
門別啓人は2試合ながら1年目で1軍登板経験があり。
才木浩人や戸郷翔征(読売)と似たような成績を残しています。
この2人、2年目でブレイクしてるんですね。
戸郷が9勝6敗0S防御率2.76、才木が6勝10敗0S防御率4.61。
才木の成績が悪いように見えますが、この年は阪神が6位だった金本監督4年目のシーズン。
チーム成績自体が悪い中で、高卒2年目でローテーションに入っていたのが才木というわけです。
メッセンジャー | 28試合登板 | 11勝7敗 |
---|---|---|
小野 泰己 | 23試合登板 | 7勝7敗 |
岩貞 祐太 | 23試合登板 | 7勝10敗 |
秋山 拓巳 | 17試合登板 | 5勝10敗 |
才木 浩人 | 14試合登板 | 6勝10敗 |
藤浪 晋太郎 | 13試合登板 | 5勝3敗 |
いまの阪神の先発ローテ陣は日本一です。
昨シーズン先発回数が多かった6人が伊藤将、村上、大竹、才木、西勇、青柳。
さらに、西純、ビーズリー、富田といますし、ルーキーの下村や復活を期す橋遙人も(くわしくは下記記事)。
この強力先発陣の中に門別が入っていけるか?
入っていける、十分やれる、と思ってるのが岡田監督なんですよね。
これは信じるしかないでしょう。
門別の高卒2年目の成績で目安になるのは、1年目が似たような成績だった戸郷と才木。
戸郷が9勝6敗0S防御率2.76、才木が6勝10敗0S防御率4.61。
阪神の救援陣をもってすれば戸郷超えも可能でしょう。大いに期待!