
阪神と巨人の成績の差はエラーの差だといわれますが、それだけではありません。阪神のほうが上回っているとされる投手陣に関する指標でも巨人のほうが優れてるものがありました。
くやしいですが、エラー以外でも巨人との差を詰められることがあると前向きに考えましょう。
野手も含めたチーム全体では阪神は犠打が多いチームです。
(参考記事:阪神はチームバッティングができない?チーム別の犠打犠飛数)
例えば、2020年はセ・リーグで最も犠打が多いのが阪神の86個。
2位の広島(81個)とは5個差、巨人(59個)とは27個差です。
ところが、投手による犠打となると少なくなってしまいます。
過去5シーズンの投手による犠打数を見ても5年とも巨人が阪神を上回っています。
巨人はチームとしての犠打は少ないものの、投手陣の犠打数は多いというわけです。
そこで、チームの犠打数とそのうちの投手によるものの割合をグラフにしてみました。
(過去5年の優勝チーム(広島、巨人)と阪神を比較しています。)
こうしてみると2020年シーズンの巨人はチームで決めた犠打のうち6割近くが投手によるものです。投手が送って野手が還すという流れができてたんですね。
やるな巨人。
しかも、2020年に急激にこの割合を上げています。
阪神はこの割合が30%前後で低迷。逆に言えば野手も犠打を決めているのですが、バッティングが期待できない投手が犠打を決めたほうが効率的です。
2021年シーズンは巨人との個の差も縮まることを期待しましょう。