
中野を二塁にコンバートして、大山一塁、佐藤輝三塁で守備位置を固定。
2023年シーズンの阪神のエラー数は昨シーズンと比べて減ったのでしょうか?
8月13日(104試合)終了時点で阪神のチーム失策数は59個。
セ・リーグでは中日の60個に次いで2番目に多くなっています。
こうして表面的な数字だけみると去年と変わっていないように思われますが、観戦してる体感はちがいますよね。球際に強い守備が目につきますし、ここぞの場面での中継プレーも決まってます。
反対にセ・リーグで一番エラーが少ないのは巨人ですが、しっかりした野球をしているかというと…。
エラーの数よりも守備の質で勝負しているのが阪神ということでしょう。
阪神のチーム失策数が増えたのは2016年以降で、2018年からは最多失策数でセ・リーグ5連覇中です。
「甲子園だからエラーが多くなってしまう」という言い訳は通用しませんよね。
2015年以前も阪神はずっと甲子園がホーム球場でした。
何が変わったのか?
2016年に「超変革」のもと誕生したのが金本監督です。
コレだけ見ると久慈コーチが…と思うかもしれませんが、阪神のエラー数がセ・リーグで2番目に少なかった2012年、2013年シーズンの内野守備走塁コーチが久慈照嘉。「エラーが多いのは久慈コーチのせい」説は崩壊です。
では、2015年以前と2016年以降のちがいは何か?
鳥谷がショートでほぼ全試合に出場(ケガで一時的に離脱した期間を除く)していたのが2005年から2015年のシーズンです。2016年はショートで118試合、サードで17試合。翌2017年はサードで138試合です。
やっぱり、ショート鳥谷の存在が大きかったんですね。
鳥谷が抜けてから守備が崩壊するように、失策数が増加しているのが阪神です。
鳥谷以降のショートがなかなか決まらず、その結果、二遊間の連携もうまくいかないという悪循環でした。2022年シーズンは中野がレギュラーに定着しましたが、失策数はリーグ最多の18でした。
そこで、登場したのが岡田監督です。
ルーキーの鳥谷をショートで使い、レギュラーに定着させた岡田監督です。
期待できますよね。
ショート小幡が守備面で鳥谷のようになれるのか。
小幡は2022年シーズンが5年目になります。
高卒入団なので、大卒1年目と同じ。鳥谷のルーキー年と同じ。
そこに岡田監督という縁もあるわけです。
期待しないわけにはいきませんね!