2023年シーズンで野手スタメンが全員日本人の国産打線を組んだ試合が最も多かったのは巨人で143試合中52試合が国産打線。阪神は11試合とヤクルトに次いでセ・リーグでは国産打線が少ないチームでした。
なんか意外。
阪神は日本人だけでも相当な打線が組めてる印象があったのですが、国産打線の数は少ないんですね。
ただ、国産打線の中身を細かく見るとちがってきます。
国産打線を細かく分類してみます。
国産打線 | 先発スタメン野手が全員日本人 |
---|---|
完全国産打線 | 投手も含めて先発スタメンが全員日本人 |
生え抜き完全国産打線 | 投手も含めて先発スタメンが全員日本人でなおかつ生え抜き |
巨人が52試合で一番多くて、阪神は11試合でセ・リーグでは2番目に少ないというのは「国産打線」の試合数です。先発スタメン野手が全員日本人だった試合の数です。
「完全国産打線」の試合数にすると、阪神は先発投手にも外国人は少ないので10試合となり、セ・リーグで一番多い巨人でも35試合とその差がグッと縮まります。
さらに、投手も含めて先発スタメンが全員日本人でなおかつ生え抜きという「生え抜き完全国産打線」の試合数だと、阪神が9試合でセ・リーグ6球団の中で最も多くなります。
阪神…9試合、DeNA…2試合、広島、巨人…1試合、ヤクルト、中日…0試合
生え抜き完全国産打線がセ・リーグで図抜けて多いのが阪神なんですね。
あ〜、気分がいい。
別に移籍組が悪いとか、外国人がキライとか言うわけではないのですが、
あ〜、気分がいい!
ドラフトで指名した選手が順調に育って、スタメンに名を連ねる。
あ〜、気分がいい!
いつから阪神がこんないいチームになったのか。
調べてみました。
年 | 生え抜き完全国産 | 完全国産 | 国産 | 混成 |
---|---|---|---|---|
2014 | 0 | 0 | 0 | 144 |
2015 | 0 | 0 | 0 | 143 |
2016 | 1 | 11 | 0 | 131 |
2017 | 0 | 79 | 18 | 46 |
2018 | 2 | 28 | 6 | 107 |
2019 | 0 | 24 | 5 | 114 |
2020 | 0 | 1 | 0 | 119 |
2021 | 0 | 0 | 0 | 143 |
2022 | 14 | 42 | 11 | 76 |
2023 | 9 | 1 | 1 | 132 |
国産打線(先発スタメン野手が全員日本人)すらないシーズンもあったんですね。
外国人野手が活躍したシーズンはこうなるんですが、過去10年では2014,2015,2021年。
2014-15年はマートンとゴメスがいたとき。
2021年はマルテ、サンズ、ロハス・ジュニアがいたときでした。
完全国産打線(投手も含めて先発スタメンが全員日本人)が多かった2017年は3番糸井と4番福留のスタメンが多かったシーズンでした。金本監督による「超変革」が始まったのが2016年なのでこの頃からですね。国産化が始まったのが。ちなみに、2016年に1試合だけあった生え抜き完全国産打線はこんな感じ。
1番 | 北條 史也 | ショート |
---|---|---|
2番 | 上本 博紀 | セカンド |
3番 | 山 俊 | レフト |
4番 | 原口 文仁 | ファースト |
5番 | 中谷 将大 | ライト |
6番 | 陽川 尚将 | サード |
7番 | 俊介 | センター |
8番 | 梅野 隆太郎 | キャッチャー |
9番 | 藤浪 晋太郎 | ピッチャー |
なつかし〜メンバーですね。阪神の現役として残っているのは原口と梅野だけ。
2試合あった2018年の生え抜き完全国産打線は…。
1番 | 糸原 健斗 | セカンド | 糸原 健斗 | セカンド |
---|---|---|---|---|
2番 | 島田 海吏 | センター | 島田 海吏 | センター |
3番 | 伊藤 隼太 | レフト | 陽川 尚将 | ファースト |
4番 | 大山 悠輔 | サード | 大山 悠輔 | サード |
5番 | 陽川 尚将 | ファースト | 中谷 将大 | ライト |
6番 | 梅野 隆太郎 | キャッチャー | 梅野 隆太郎 | キャッチャー |
7番 | 板山 祐太郎 | ライト | 伊藤 隼太 | レフト |
8番 | 植田 海 | ショート | 板山 祐太郎 | ショート |
9番 | 岩田 稔 | ピッチャー | 竹安 大知 | ピッチャー |
こちらもなつかし〜ですが、大山、梅野、糸原、島田、植田とだいぶ、いまにつながってますね。