セ界(ホントの意味での「世界」かも)最強の投手陣を誇る阪神タイガースの今季(2024年)ローテーションはどうなるのか?まずは昨シーズンの各チームのローテーションをふりかえってみます。
2023年シーズンの先発6番手まで(先発回数が多かった6人)が先発して何回まで投げたかのグラフがこちら。
阪神はローテーション3番手までの伊藤将、村上、大竹が5回持たずに降板したことが1試合もありません。
この安定感!他の5球団と比べるとスゴさがわかります。
セ・6球団、先発投手の先発時の投球イニング数(2023シーズン)
先発した試合数でみると阪神はローテーション1〜3番手の伊藤将、村上、大竹が21試合。
4〜6番手の才木、西勇、青柳が18試合。このバランスの良さも阪神の強みです。
1番手と6番手で3試合しか差がないんですよね。これが阪神の先発ローテ陣の層の厚さを表しています。
他のチームだと、広島17試合差、DeNA11試合差、読売10試合差、ヤクルト11試合差、中日14試合差。
他の5球団は先発1番手と6番手の先発数の差が10試合以上あるのに、阪神はわずか3試合!
層が厚いね。そもそも阪神の6番手って、前年まで2年連続最多勝の青柳なんだから。
いくら青柳が不調だったからとはいえ、急に5人も上に現れるかね。
これぞ最強の投手陣。さらに、阪神のローテ陣を過去5シーズンふり返ってみると…。
こうしてみると、2022年シーズンまでは西勇と青柳が先発陣を引っ張ってきてました。「はじめはね、西と青柳でいっぱい勝てると思ったんですけどね…」と岡田監督が優勝後のインタビューで言ってたのも納得ですね。
優勝した2023年と2022年までのちがいは外国人投手。2023年シーズンで最も先発試合数が多かったのはビーズリーの6試合で阪神ローテ陣の中では西純矢の11試合に次いで8番手となります。
外国人が悪いわけではないのですが(メッセとかすごく好きだったし)、日本人でローテーションを組んでいるというのも阪神の強みですね。
ココまでを踏まえて今季(2024年シーズン)はどうなるのか?
昨季の6人(伊藤将、村上、大竹、才木、西勇、青柳)にプラスアルファで期待できるのが、西純、富田、門別、下村と最強ジョーカーとして橋遙人。いますね〜、候補が続々と。ほかにビーズリーもいますし、森木もいる。
門別の期待値がかなり上がっちゃってますけど、まだ高卒2年目ですからね。
比較される井川も高卒2年目は一軍プロ初登板を含め7試合の登板(先発3試合)で1勝1敗。
あんまり過度な期待は禁物…と思いつつも、一年目ですでに一軍登板をしている門別は今季が楽しみ。
ソフトバンクの和田の合同自主トレに参加させてもらった富田が大竹のようにブレイク。
西純がついに覚醒。そして、橋遙人が復活する。
こうなるとローテ陣の中から調子が落ちた選手がリフレッシュを兼ねて休養。
つねに一軍ローテ陣を好調な状態に保てる理想的な展開だね。
こうした「やりくり」が岡田監督は上手そうですし、実際に昨年はそれで大成功。
ことしも1番手と6番手の差がほとんどないセ界(まじで世界)最強の投手陣が出来上がるでしょう!