阪神の歴代ショートを振り返る(鳥谷以降のスタメン出場選手)

2024年阪神のショートは小幡か木浪か?

阪神の歴代ショート一覧(年度別スタメン出場数)

藤川体制になって阪神の次期ショートは誰になるのか?ドラフトでは5位で佐野大陽(富山GRNサンダーバーズ)、育成4位で川崎俊哲(石川ミリオンスターズ)を指名。

 

来期の開幕スタメンは誰になるんですかね。
2000年以降の阪神のスタメンショートを調べてみました。

 

鳥谷時代(スタメンショートの最多出場が鳥谷だったシーズン)は2005年から2016年までの12年間
岡田監督で優勝した年から金本監督による超変革元年までなので長いですね。

 

その後は、北條植田木浪中野木浪となっています。
植田がスタメンショートで最も出ていたシーズンもあったんですね。

 

選手名の後ろのカッコ内の数字はスタメン出場試合数です。

年:監督順位 正ショート 二番手 三番手以降
2000野村6位 田中(93) 吉田剛(26) 的場(8) 今岡(5) 平尾(2) 関本(1) 星野修(1)
2001野村6位 沖原(62) 藤本(55) 田中(12) 今岡(6) 的場(5)
2002星野4位 田中(40) 藤本(37) 沖原(29) 関本(25) 斉藤(9)
2003星野1位 藤本(131) 沖原(11) 秀太(3) 久慈(2)
2004岡田4位 藤本(93) 鳥谷(45)
2005岡田1位 鳥谷(150)
2006岡田2位 鳥谷(146)
2007岡田3位 鳥谷(143) 秀太(2) シーツ(1)
2008岡田2位 鳥谷(145) 関本(2)
2009真弓4位 鳥谷(144)
2010真弓2位 鳥谷(142) 坂(2) 大和(2)
2011真弓4位 鳥谷(135) 上本(8) 大和(1)
2012和田5位 鳥谷(144)
2013和田2位 鳥谷(146)
2014和田2位 鳥谷(155)
2015和田3位 鳥谷(146)
2016金本4位 鳥谷(100) 北條(41) 大和(2)
2017金本2位 北條(57) 大和(55) 糸原(31) 植田(3)
2018金本6位 植田(55) 北條(50) 糸原(23) 森越(10) 熊谷(4) 板山(1)
2019矢野3位 木浪(91) 北條(41) 鳥谷(8) 糸原(6) ソラーテ(3) 植田(1)
2020矢野2位 木浪(84) 小幡(26) 北條(9) 熊谷(1)
2021矢野2位 中野(125) 木浪(11) 山本(8) 小幡(1)
2022矢野3位 中野(141) 木浪(6) 山本(2)
2023岡田1位 木浪(134) 小幡(19)
2024岡田2位 木浪(112) 小幡(31)

2024年シーズンは小幡がスタメンをつかみかけたところで怪我で離脱
もったいなかったですね。直近5シーズンの正遊撃手の成績はこうなります。

試合数 打率 出塁率 打点 本塁打 犠打 盗塁
2020 木浪 聖也 84 .249 .307 25 3 8 2
2021 中野 拓夢 123 .273 .321 36 1 20 30
2022 中野 拓夢 135 .276 .301 25 6 19 23
2023 木浪 聖也 124 .267 .320 41 1 20 0
2024 木浪 聖也 112 .214 .285 35 1 13 1

試合数はスタメンショートでの出場試合数。2020年はコロナにより120試合。

こうしてみると中野攻撃型のショートだったんですね。打率2割7分で盗塁も20から30。
アレを達成したときのショートは木浪で打率.267。2024年はココから大きく下がりました。

 

ショートは守れれば…と言っても2割1分ではキツイ。
ここはチームとしての伸びしろと考えましょう。

 

2024年シーズンの阪神ショートのスタメン数

2024年シーズンの阪神スタメンショートは、シーズン前半は木浪メインで小幡がたまに出場。
木浪が死球で左肩甲骨を骨折し登録抹消となった6/16以降小幡がスタメンで約1ヶ月出場。
ただ、その小幡も左太もも裏肉離れで登録抹消となってしまい木浪が戻りました。

3/29〜4/5 木浪 聖也 7試合連続
4/6 小幡 竜平 1試合
4/7〜4/26 木浪 聖也 16試合連続(計23試合)
4/27〜4/28 小幡 竜平 2試合連続(計3試合)
4/30〜5/3 木浪 聖也 3試合連続(計26試合)
5/4 小幡 竜平 1試合(計4試合)
5/5〜5/15 木浪 聖也 8試合連続(計34試合)
5/16〜5/17 小幡 竜平 2試合連続(計6試合)
5/18〜6/1 木浪 聖也 12試合連続(計46試合)
6/2〜6/4 小幡 竜平 2試合連続(計8試合)
6/5〜6/15 木浪 聖也 10試合連続(計56試合) 6/16に登録抹消(死球で左肩甲骨を骨折)
6/16〜7/17 小幡 竜平 23試合連続(計31試合) 7/19に登録抹消(左太もも裏肉離れ)
7/19〜10/3 木浪 聖也 56試合連続(計112試合)

 

阪神2軍のショートは?ウエスタンでの出場試合数

ウエスタン公式戦で出場した試合数(途中出場も含む)を年度別に集計したのがこちら。
今シーズン(2024)は、山田脩也が最も多く、次期ショートとして鍛えているのがわかりますね。

2024 山田(100) 寺(68) 小幡(8) 戸井(4) 木浪(3) 百ア(2) 植田(1) 熊谷(1)
2023 寺(83) 戸井(58) 山本(28) 小幡(5) 遠藤(3) 熊谷(1)
2022 寺(51) 小幡(31) 木浪(14) 小野寺(7) 植田(6) 遠藤(6) 板山(2) 山本(2) 熊谷(1) 北條(1)
2021 小幡(54) 山本(21) 寺(19) 遠藤(16) 木浪(13) 北條(3) 中野(2) 植田(1) 熊谷(1)
2020 小幡(30) 遠藤(27) 北條(16) 木浪(11) 熊谷(11) 板山(2) 植田(1)

 

 

阪神の2023年ショートスタメンは木浪が124試合

2023年の阪神開幕ショート小幡が抜擢されましたが、レギュラーシーズンで最もスタメン出場したのは木浪124試合でした(小幡は19試合)。ほぼ木浪で固定して戦ったってことですね。

 

12球団でショートのスタメン選手を比べてみると、124試合スタメン出場の木浪2番目の多さ。最も多かったのがヤクルトの長岡秀樹125試合なので、木浪と1試合しかちがいません。

 

2023年シーズンのショートスタメン出場回数(12球団)

 

ショートで全試合スタメン出場なんて選手は、どの球団にもいないんですね。
100試合以上出場も4チーム(4名)のみ。

  • 125試合 長岡 秀樹(ヤクルト)
  • 124試合 木浪 聖也(阪神)
  • 120試合 紅林 弘太郎(オリックス)
  • 120試合 今宮 健太(ソフトバンク)

WBCのケガで出遅れた源田 壮亮(西武)が99試合とほぼ100試合で、このあたりまでが不動のレギュラーかな。こうしてみると木浪も球界を代表するショートになったね。

 

小幡が、その木浪を超えてレギュラーをつかんでくれれば黄金期は安泰だね。

 

 

以下は過去記事です。

鳥谷以降の阪神歴代ショートを振り返る(2023開幕前)

小幡木浪か。
2023年阪神のショート争いが激しくなってきましたね。

 

昨年の秋季キャンプでは小幡が本命視されてましたが、春季キャンプで木浪も結果を出してますよね。
今シーズンはどちらがレギュラーなのか。その前に鳥谷以降の阪神歴代ショートをふり返ってみました。

 

阪神のスタメンショート推移(出場試合割合)

グラフはスタメンショートでの出場試合割合。2020年のみ120試合、ほかは143試合。

 

鳥谷がスタメンで全試合出場を続けていたのは2016年シーズンの途中まで。
北條が鳥谷の後釜かと思いきや、2019年に木浪(ルーキー)が台頭。

 

木浪がレギュラーをつかんだように思えたものの2021年には中野(ルーキー)が定着。
その中野が岡田監督により2023年はセカンドにコンバートされたというわけです。

 

木浪とショートを争っている小幡2020年シーズンに26試合のスタメン出場があります。
(このときの小幡は高卒2年目)

 

グラフに名前のない現役選手は、山本10試合、熊谷5試合、板山1試合。
板山がスタメンショートで出場した試合もありました(2018年のシーズン最終戦)。

 

開幕戦でのスタメンショートは?

オープン戦と公式戦の開幕戦でスタメンショートが誰だったのかも調べてみました。

 

オープン戦開幕 公式戦開幕 公式戦開幕からスタメン交替
2022 木浪 中野 104試合目 木浪
2021 木浪 木浪 2試合目 山本
2020 木浪 木浪 2試合目 北條
2019 北條 木浪 5試合目 北條
2018 西岡 糸原 22試合目 植田
2017 北條 北條 11試合目 糸原
2016 北條 鳥谷 93試合目 大和

 

昨シーズン(2022年)の開幕スタメンショートは中野で103試合連続で中野がスタメンショートでしたが、すぐに開幕ショートとちがう選手がスタメンで出場する年も少なくありません。

 

小幡vs木浪
どちらが開幕スタメンになっても、今シーズンは高いレベルでショート争いが続くことを期待しましょう!


誰がベストか?鳥谷以降の阪神ショートを振り返る(過去記事)

ポスト鳥谷は北條で決まり!」とは、なりませんでしたね。
北條にも期待しているのですが、木浪小幡植田と他にも候補がいますし。

 

そこで、鳥谷以降に阪神でショートのポジションに入った選手を調べてみました。

 

2017年以降の阪神ショートの出場選手

2012〜2015年は鳥谷がフルイニング出場を続けていて、2016年(金本政権1年目)のシーズン後半にショート北條、サード鳥谷という形になりました。そこで、2017年以降のショートの出場選手をピックアップしました。

 

選手名 試合数 失策 守備率
2017 ◎北條 史也 71 8 97.2%
大和 56 3 98.7%
糸原 健斗 40 4 97.3%
植田 海 7 1 95.7%
森越 祐人 1 0 100.0%
2018 植田 海 74 8 96.5%
北條 史也 56 6 97.6%
◎糸原 健斗 30 1 98.9%
森越 祐人 15 1 97.8%
熊谷 敬宥 7 2 87.5%
板山 祐太郎 2 0 100.0%
鳥谷 敬 2 0 100.0%
西岡 剛 1 0 0.0%
2019 ◎木浪 聖也 98 15 96.6%
北條 史也 46 11 93.3%
植田 海 19 0 100.0%
鳥谷 敬 14 1 97.6%
糸原 健斗 10 2 90.5%
ソラーテ 3 2 80.0%
2020 ◎木浪 聖也 91 8 98.0%
小幡 竜平 33 5 96.5%
北條 史也 19 3 94.5%
熊谷 敬宥 7 1 90.0%

◎…開幕スタメン

 

お試し期間を経て木浪が抜け出した…と思いきや

ポスト鳥谷の阪神ショートは、「北條で決まり」と思いきや、いろいろな選手のお試し期間を経て、木浪で落ち着きつつあるというのが現状です。ただ、木浪に待ったをかけたのが小幡

 

歴代の高卒野手の中で2年目時点では掛布に次ぐ成績なのが小幡です。
(参考記事:阪神は野手を育てられない?歴代高卒野手の年度別成績

 

期待せずにはいられない。
3年目に注目です。

 

他球団のショート一番手選手は?

ポスト鳥谷がなかなか決まらない阪神ですが、他球団のショート事情を調べてみました。昨年優勝の巨人とソフトバンクを阪神と比較するとこんな感じ。

 

ショートでの出場試合数が最も多い選手

阪神 巨人 ソフトバンク
選手 試合数 選手 試合数 選手 試合数
2020 木浪聖也 91 坂本勇人 113 川瀬晃 62
2019 木浪聖也 98 坂本勇人 141 今宮健太 104
2018 植田海 74 坂本勇人 107 今宮健太 98
2017 北條史也 71 坂本勇人 141 今宮健太 140
2016 鳥谷敬 118 坂本勇人 131 今宮健太 136
2015 鳥谷敬 143 坂本勇人 130 今宮健太 141
2014 鳥谷敬 144 坂本勇人 140 今宮健太 144
2013 鳥谷敬 144 坂本勇人 136 今宮健太 143
2012 鳥谷敬 144 坂本勇人 144 今宮健太 122
2011 鳥谷敬 136 坂本勇人 144 川崎宗則 144

過去10年ずっと坂本という巨人はスゴイですね。
やはり高卒選手が早い段階でレギュラーを取るとこうなるんですね。まさしく10年安泰。

 

こうなる可能性があるのが阪神で言えば小幡です。
ますます、小幡に期待したくなってきました。