
小幡か木浪か。
2023年阪神のショート争いが激しくなってきましたね。
昨年の秋季キャンプでは小幡が本命視されてましたが、春季キャンプで木浪も結果を出してますよね。
今シーズンはどちらがレギュラーなのか。その前に鳥谷以降の阪神歴代ショートをふり返ってみました。
グラフはスタメンショートでの出場試合割合。2020年のみ120試合、ほかは143試合。
鳥谷がスタメンで全試合出場を続けていたのは2016年シーズンの途中まで。
北條が鳥谷の後釜かと思いきや、2019年に木浪(ルーキー)が台頭。
木浪がレギュラーをつかんだように思えたものの2021年には中野(ルーキー)が定着。
その中野が岡田監督により2023年はセカンドにコンバートされたというわけです。
木浪とショートを争っている小幡も2020年シーズンに26試合のスタメン出場があります。
(このときの小幡は高卒2年目)
グラフに名前のない現役選手は、山本10試合、熊谷5試合、板山1試合。
板山がスタメンショートで出場した試合もありました(2018年のシーズン最終戦)。
オープン戦と公式戦の開幕戦でスタメンショートが誰だったのかも調べてみました。
年 | オープン戦開幕 | 公式戦開幕 | 公式戦開幕からスタメン交替 | |
---|---|---|---|---|
2022 | 木浪 | 中野 | 104試合目 | 木浪 |
2021 | 木浪 | 木浪 | 2試合目 | 山本 |
2020 | 木浪 | 木浪 | 2試合目 | 北條 |
2019 | 北條 | 木浪 | 5試合目 | 北條 |
2018 | 西岡 | 糸原 | 22試合目 | 植田 |
2017 | 北條 | 北條 | 11試合目 | 糸原 |
2016 | 北條 | 鳥谷 | 93試合目 | 大和 |
昨シーズン(2022年)の開幕スタメンショートは中野で103試合連続で中野がスタメンショートでしたが、すぐに開幕ショートとちがう選手がスタメンで出場する年も少なくありません。
小幡vs木浪。
どちらが開幕スタメンになっても、今シーズンは高いレベルでショート争いが続くことを期待しましょう!
「ポスト鳥谷は北條で決まり!」とは、なりませんでしたね。
北條にも期待しているのですが、木浪、小幡、植田と他にも候補がいますし。
そこで、鳥谷以降に阪神でショートのポジションに入った選手を調べてみました。
2012年〜2015年は鳥谷がフルイニング出場を続けていて、2016年(金本政権1年目)のシーズン後半にショート北條、サード鳥谷という形になりました。そこで、2017年移行のショートの出場選手をピックアップしました。
選手名 | 試合数 | 失策 | 守備率 |
---|---|---|---|
◎北條 史也 | 71 | 8 | 97.2% |
大和 | 56 | 3 | 98.7% |
糸原 健斗 | 40 | 4 | 97.3% |
植田 海 | 7 | 1 | 95.7% |
森越 祐人 | 1 | 0 | 100.0% |
◎…開幕スタメン
選手名 | 試合数 | 失策 | 守備率 |
---|---|---|---|
植田 海 | 74 | 8 | 96.5% |
北條 史也 | 56 | 6 | 97.6% |
◎糸原 健斗 | 30 | 1 | 98.9% |
森越 祐人 | 15 | 1 | 97.8% |
熊谷 敬宥 | 7 | 2 | 87.5% |
板山 祐太郎 | 2 | 0 | 100.0% |
鳥谷 敬 | 2 | 0 | 100.0% |
西岡 剛 | 1 | 0 | 0.0% |
◎…開幕スタメン
選手名 | 試合数 | 失策 | 守備率 |
---|---|---|---|
◎木浪 聖也 | 98 | 15 | 96.6% |
北條 史也 | 46 | 11 | 93.3% |
植田 海 | 19 | 0 | 100.0% |
鳥谷 敬 | 14 | 1 | 97.6% |
糸原 健斗 | 10 | 2 | 90.5% |
ソラーテ | 3 | 2 | 80.0% |
◎…開幕スタメン
選手名 | 試合数 | 失策 | 守備率 |
---|---|---|---|
◎木浪 聖也 | 91 | 8 | 98.0% |
小幡 竜平 | 33 | 5 | 96.5% |
北條 史也 | 19 | 3 | 94.5% |
熊谷 敬宥 | 7 | 1 | 90.0% |
◎…開幕スタメン
ポスト鳥谷の阪神ショートは、「北條で決まり」と思いきや、いろいろな選手のお試し期間を経て、木浪で落ち着きつつあるというのが現状です。ただ、木浪に待ったをかけたのが小幡。
歴代の高卒野手の中で2年目時点では掛布に次ぐ成績なのが小幡です。
(参考記事:阪神は野手を育てられない?歴代高卒野手の年度別成績)
期待せずにはいられない。
3年目に注目です。
ポスト鳥谷がなかなか決まらない阪神ですが、他球団のショート事情を調べてみました。昨年優勝の巨人とソフトバンクを阪神と比較するとこんな感じ。
阪神 | 巨人 | ソフトバンク | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
選手 | 試合数 | 選手 | 試合数 | 選手 | 試合数 | |
2020年 | 木浪聖也 | 91 | 坂本勇人 | 113 | 川瀬晃 | 62 |
2019年 | 木浪聖也 | 98 | 坂本勇人 | 141 | 今宮健太 | 104 |
2018年 | 植田海 | 74 | 坂本勇人 | 107 | 今宮健太 | 98 |
2017年 | 北條史也 | 71 | 坂本勇人 | 141 | 今宮健太 | 140 |
2016年 | 鳥谷敬 | 118 | 坂本勇人 | 131 | 今宮健太 | 136 |
2015年 | 鳥谷敬 | 143 | 坂本勇人 | 130 | 今宮健太 | 141 |
2014年 | 鳥谷敬 | 144 | 坂本勇人 | 140 | 今宮健太 | 144 |
2013年 | 鳥谷敬 | 144 | 坂本勇人 | 136 | 今宮健太 | 143 |
2012年 | 鳥谷敬 | 144 | 坂本勇人 | 144 | 今宮健太 | 122 |
2011年 | 鳥谷敬 | 136 | 坂本勇人 | 144 | 川崎宗則 | 144 |
過去10年ずっと坂本という巨人はスゴイですね。
やはり高卒選手が早い段階でレギュラーを取るとこうなるんですね。まさしく10年安泰。
こうなる可能性があるのが阪神で言えば小幡です。
ますます、小幡に期待したくなってきました。