阪神の歴代ショートを振り返る(鳥谷以降のスタメン出場選手)

2024年阪神のショートは小幡か木浪か?

阪神の2023年ショートスタメンは木浪が124試合

2023年の阪神開幕ショート小幡が抜擢されましたが、レギュラーシーズンで最もスタメン出場したのは木浪124試合でした(小幡は19試合)。ほぼ木浪で固定して戦ったってことですね。

 

12球団でショートのスタメン選手を比べてみると、124試合スタメン出場の木浪2番目の多さ。最も多かったのがヤクルトの長岡秀樹125試合なので、木浪と1試合しかちがいません。

 

2023年シーズンのショートスタメン出場回数(12球団)

 

ショートで全試合スタメン出場なんて選手は、どの球団にもいないんですね。
100試合以上出場も4チーム(4名)のみ。

  • 125試合 長岡 秀樹(ヤクルト)
  • 124試合 木浪 聖也(阪神)
  • 120試合 紅林 弘太郎(オリックス)
  • 120試合 今宮 健太(ソフトバンク)

WBCのケガで出遅れた源田 壮亮(西武)が99試合とほぼ100試合で、このあたりまでが不動のレギュラーかな。こうしてみると木浪も球界を代表するショートになったね。

 

小幡が、その木浪を超えてレギュラーをつかんでくれれば黄金期は安泰だね。

 

 

以下は過去記事です。

鳥谷以降の阪神歴代ショートを振り返る(2023開幕前)

小幡木浪か。
2023年阪神のショート争いが激しくなってきましたね。

 

昨年の秋季キャンプでは小幡が本命視されてましたが、春季キャンプで木浪も結果を出してますよね。
今シーズンはどちらがレギュラーなのか。その前に鳥谷以降の阪神歴代ショートをふり返ってみました。

 

阪神のスタメンショート推移(出場試合割合)

グラフはスタメンショートでの出場試合割合。2020年のみ120試合、ほかは143試合。

 

鳥谷がスタメンで全試合出場を続けていたのは2016年シーズンの途中まで。
北條が鳥谷の後釜かと思いきや、2019年に木浪(ルーキー)が台頭。

 

木浪がレギュラーをつかんだように思えたものの2021年には中野(ルーキー)が定着。
その中野が岡田監督により2023年はセカンドにコンバートされたというわけです。

 

木浪とショートを争っている小幡2020年シーズンに26試合のスタメン出場があります。
(このときの小幡は高卒2年目)

 

グラフに名前のない現役選手は、山本10試合、熊谷5試合、板山1試合。
板山がスタメンショートで出場した試合もありました(2018年のシーズン最終戦)。

 

開幕戦でのスタメンショートは?

オープン戦と公式戦の開幕戦でスタメンショートが誰だったのかも調べてみました。

 

オープン戦開幕 公式戦開幕 公式戦開幕からスタメン交替
2022 木浪 中野 104試合目 木浪
2021 木浪 木浪 2試合目 山本
2020 木浪 木浪 2試合目 北條
2019 北條 木浪 5試合目 北條
2018 西岡 糸原 22試合目 植田
2017 北條 北條 11試合目 糸原
2016 北條 鳥谷 93試合目 大和

 

昨シーズン(2022年)の開幕スタメンショートは中野で103試合連続で中野がスタメンショートでしたが、すぐに開幕ショートとちがう選手がスタメンで出場する年も少なくありません。

 

小幡vs木浪
どちらが開幕スタメンになっても、今シーズンは高いレベルでショート争いが続くことを期待しましょう!


誰がベストか?鳥谷以降の阪神ショートを振り返る(過去記事)

ポスト鳥谷は北條で決まり!」とは、なりませんでしたね。
北條にも期待しているのですが、木浪小幡植田と他にも候補がいますし。

 

そこで、鳥谷以降に阪神でショートのポジションに入った選手を調べてみました。

 

2017年以降の阪神ショートの出場選手

2012〜2015年は鳥谷がフルイニング出場を続けていて、2016年(金本政権1年目)のシーズン後半にショート北條、サード鳥谷という形になりました。そこで、2017年以降のショートの出場選手をピックアップしました。

 

選手名 試合数 失策 守備率
2017 ◎北條 史也 71 8 97.2%
大和 56 3 98.7%
糸原 健斗 40 4 97.3%
植田 海 7 1 95.7%
森越 祐人 1 0 100.0%
2018 植田 海 74 8 96.5%
北條 史也 56 6 97.6%
◎糸原 健斗 30 1 98.9%
森越 祐人 15 1 97.8%
熊谷 敬宥 7 2 87.5%
板山 祐太郎 2 0 100.0%
鳥谷 敬 2 0 100.0%
西岡 剛 1 0 0.0%
2019 ◎木浪 聖也 98 15 96.6%
北條 史也 46 11 93.3%
植田 海 19 0 100.0%
鳥谷 敬 14 1 97.6%
糸原 健斗 10 2 90.5%
ソラーテ 3 2 80.0%
2020 ◎木浪 聖也 91 8 98.0%
小幡 竜平 33 5 96.5%
北條 史也 19 3 94.5%
熊谷 敬宥 7 1 90.0%

◎…開幕スタメン

 

お試し期間を経て木浪が抜け出した…と思いきや

ポスト鳥谷の阪神ショートは、「北條で決まり」と思いきや、いろいろな選手のお試し期間を経て、木浪で落ち着きつつあるというのが現状です。ただ、木浪に待ったをかけたのが小幡

 

歴代の高卒野手の中で2年目時点では掛布に次ぐ成績なのが小幡です。
(参考記事:阪神は野手を育てられない?歴代高卒野手の年度別成績

 

期待せずにはいられない。
3年目に注目です。

 

他球団のショート一番手選手は?

ポスト鳥谷がなかなか決まらない阪神ですが、他球団のショート事情を調べてみました。昨年優勝の巨人とソフトバンクを阪神と比較するとこんな感じ。

 

ショートでの出場試合数が最も多い選手

阪神 巨人 ソフトバンク
選手 試合数 選手 試合数 選手 試合数
2020 木浪聖也 91 坂本勇人 113 川瀬晃 62
2019 木浪聖也 98 坂本勇人 141 今宮健太 104
2018 植田海 74 坂本勇人 107 今宮健太 98
2017 北條史也 71 坂本勇人 141 今宮健太 140
2016 鳥谷敬 118 坂本勇人 131 今宮健太 136
2015 鳥谷敬 143 坂本勇人 130 今宮健太 141
2014 鳥谷敬 144 坂本勇人 140 今宮健太 144
2013 鳥谷敬 144 坂本勇人 136 今宮健太 143
2012 鳥谷敬 144 坂本勇人 144 今宮健太 122
2011 鳥谷敬 136 坂本勇人 144 川崎宗則 144

過去10年ずっと坂本という巨人はスゴイですね。
やはり高卒選手が早い段階でレギュラーを取るとこうなるんですね。まさしく10年安泰。

 

こうなる可能性があるのが阪神で言えば小幡です。
ますます、小幡に期待したくなってきました。