
藤川体制になって阪神の次期ショートは誰になるのか?ドラフトでは5位で佐野大陽(富山GRNサンダーバーズ)、育成4位で川崎俊哲(石川ミリオンスターズ)を指名。
来期の開幕スタメンは誰になるんですかね。
2000年以降の阪神のスタメンショートを調べてみました。
鳥谷時代(スタメンショートの最多出場が鳥谷だったシーズン)は2005年から2016年までの12年間。
岡田監督で優勝した年から金本監督による超変革元年までなので長いですね。
その後は、北條→植田→木浪→中野→木浪となっています。
植田がスタメンショートで最も出ていたシーズンもあったんですね。
選手名の後ろのカッコ内の数字はスタメン出場試合数です。
年:監督順位 | 正ショート | 二番手 | 三番手以降 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
2000野村6位 | 田中(93) | 吉田剛(26) | 的場(8) | 今岡(5) | 平尾(2) | 関本(1) | 星野修(1) |
2001野村6位 | 沖原(62) | 藤本(55) | 田中(12) | 今岡(6) | 的場(5) | ||
2002星野4位 | 田中(40) | 藤本(37) | 沖原(29) | 関本(25) | 斉藤(9) | ||
2003星野1位 | 藤本(131) | 沖原(11) | 秀太(3) | 久慈(2) | |||
2004岡田4位 | 藤本(93) | 鳥谷(45) | |||||
2005岡田1位 | 鳥谷(150) | ||||||
2006岡田2位 | 鳥谷(146) | ||||||
2007岡田3位 | 鳥谷(143) | 秀太(2) | シーツ(1) | ||||
2008岡田2位 | 鳥谷(145) | 関本(2) | |||||
2009真弓4位 | 鳥谷(144) | ||||||
2010真弓2位 | 鳥谷(142) | 坂(2) | 大和(2) | ||||
2011真弓4位 | 鳥谷(135) | 上本(8) | 大和(1) | ||||
2012和田5位 | 鳥谷(144) | ||||||
2013和田2位 | 鳥谷(146) | ||||||
2014和田2位 | 鳥谷(155) | ||||||
2015和田3位 | 鳥谷(146) | ||||||
2016金本4位 | 鳥谷(100) | 北條(41) | 大和(2) | ||||
2017金本2位 | 北條(57) | 大和(55) | 糸原(31) | 植田(3) | |||
2018金本6位 | 植田(55) | 北條(50) | 糸原(23) | 森越(10) | 熊谷(4) | 板山(1) | |
2019矢野3位 | 木浪(91) | 北條(41) | 鳥谷(8) | 糸原(6) | ソラーテ(3) | 植田(1) | |
2020矢野2位 | 木浪(84) | 小幡(26) | 北條(9) | 熊谷(1) | |||
2021矢野2位 | 中野(125) | 木浪(11) | 山本(8) | 小幡(1) | |||
2022矢野3位 | 中野(141) | 木浪(6) | 山本(2) | ||||
2023岡田1位 | 木浪(134) | 小幡(19) | |||||
2024岡田2位 | 木浪(112) | 小幡(31) |
2024年シーズンは小幡がスタメンをつかみかけたところで怪我で離脱。
もったいなかったですね。直近5シーズンの正遊撃手の成績はこうなります。
試合数 | 打率 | 出塁率 | 打点 | 本塁打 | 犠打 | 盗塁 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2020 | 木浪 聖也 | 84 | .249 | .307 | 25 | 3 | 8 | 2 |
2021 | 中野 拓夢 | 123 | .273 | .321 | 36 | 1 | 20 | 30 |
2022 | 中野 拓夢 | 135 | .276 | .301 | 25 | 6 | 19 | 23 |
2023 | 木浪 聖也 | 124 | .267 | .320 | 41 | 1 | 20 | 0 |
2024 | 木浪 聖也 | 112 | .214 | .285 | 35 | 1 | 13 | 1 |
試合数はスタメンショートでの出場試合数。2020年はコロナにより120試合。
こうしてみると中野は攻撃型のショートだったんですね。打率2割7分で盗塁も20から30。
アレを達成したときのショートは木浪で打率.267。2024年はココから大きく下がりました。
ショートは守れれば…と言っても2割1分ではキツイ。
ここはチームとしての伸びしろと考えましょう。
2024年シーズンの阪神スタメンショートは、シーズン前半は木浪メインで小幡がたまに出場。
木浪が死球で左肩甲骨を骨折し登録抹消となった6/16以降は小幡がスタメンで約1ヶ月出場。
ただ、その小幡も左太もも裏肉離れで登録抹消となってしまい木浪が戻りました。
3/29〜4/5 | 木浪 聖也 | 7試合連続 | |
---|---|---|---|
4/6 | 小幡 竜平 | 1試合 | |
4/7〜4/26 | 木浪 聖也 | 16試合連続(計23試合) | |
4/27〜4/28 | 小幡 竜平 | 2試合連続(計3試合) | |
4/30〜5/3 | 木浪 聖也 | 3試合連続(計26試合) | |
5/4 | 小幡 竜平 | 1試合(計4試合) | |
5/5〜5/15 | 木浪 聖也 | 8試合連続(計34試合) | |
5/16〜5/17 | 小幡 竜平 | 2試合連続(計6試合) | |
5/18〜6/1 | 木浪 聖也 | 12試合連続(計46試合) | |
6/2〜6/4 | 小幡 竜平 | 2試合連続(計8試合) | |
6/5〜6/15 | 木浪 聖也 | 10試合連続(計56試合) | 6/16に登録抹消(死球で左肩甲骨を骨折) |
6/16〜7/17 | 小幡 竜平 | 23試合連続(計31試合) | 7/19に登録抹消(左太もも裏肉離れ) |
7/19〜10/3 | 木浪 聖也 | 56試合連続(計112試合) |
ウエスタン公式戦で出場した試合数(途中出場も含む)を年度別に集計したのがこちら。
今シーズン(2024)は、山田脩也が最も多く、次期ショートとして鍛えているのがわかりますね。
2024 | 山田(100) | 寺(68) | 小幡(8) | 戸井(4) | 木浪(3) | 百ア(2) | 植田(1) | 熊谷(1) | ||
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2023 | 寺(83) | 戸井(58) | 山本(28) | 小幡(5) | 遠藤(3) | 熊谷(1) | ||||
2022 | 寺(51) | 小幡(31) | 木浪(14) | 小野寺(7) | 植田(6) | 遠藤(6) | 板山(2) | 山本(2) | 熊谷(1) | 北條(1) |
2021 | 小幡(54) | 山本(21) | 寺(19) | 遠藤(16) | 木浪(13) | 北條(3) | 中野(2) | 植田(1) | 熊谷(1) | |
2020 | 小幡(30) | 遠藤(27) | 北條(16) | 木浪(11) | 熊谷(11) | 板山(2) | 植田(1) |
2023年の阪神開幕ショートは小幡が抜擢されましたが、レギュラーシーズンで最もスタメン出場したのは木浪の124試合でした(小幡は19試合)。ほぼ木浪で固定して戦ったってことですね。
12球団でショートのスタメン選手を比べてみると、124試合スタメン出場の木浪は2番目の多さ。最も多かったのがヤクルトの長岡秀樹で125試合なので、木浪と1試合しかちがいません。
ショートで全試合スタメン出場なんて選手は、どの球団にもいないんですね。
100試合以上出場も4チーム(4名)のみ。
WBCのケガで出遅れた源田 壮亮(西武)が99試合とほぼ100試合で、このあたりまでが不動のレギュラーかな。こうしてみると木浪も球界を代表するショートになったね。
小幡が、その木浪を超えてレギュラーをつかんでくれれば黄金期は安泰だね。
以下は過去記事です。
小幡か木浪か。
2023年阪神のショート争いが激しくなってきましたね。
昨年の秋季キャンプでは小幡が本命視されてましたが、春季キャンプで木浪も結果を出してますよね。
今シーズンはどちらがレギュラーなのか。その前に鳥谷以降の阪神歴代ショートをふり返ってみました。
グラフはスタメンショートでの出場試合割合。2020年のみ120試合、ほかは143試合。
鳥谷がスタメンで全試合出場を続けていたのは2016年シーズンの途中まで。
北條が鳥谷の後釜かと思いきや、2019年に木浪(ルーキー)が台頭。
木浪がレギュラーをつかんだように思えたものの2021年には中野(ルーキー)が定着。
その中野が岡田監督により2023年はセカンドにコンバートされたというわけです。
木浪とショートを争っている小幡も2020年シーズンに26試合のスタメン出場があります。
(このときの小幡は高卒2年目)
グラフに名前のない現役選手は、山本10試合、熊谷5試合、板山1試合。
板山がスタメンショートで出場した試合もありました(2018年のシーズン最終戦)。
オープン戦と公式戦の開幕戦でスタメンショートが誰だったのかも調べてみました。
年 | オープン戦開幕 | 公式戦開幕 | 公式戦開幕からスタメン交替 | |
---|---|---|---|---|
2022 | 木浪 | 中野 | 104試合目 | 木浪 |
2021 | 木浪 | 木浪 | 2試合目 | 山本 |
2020 | 木浪 | 木浪 | 2試合目 | 北條 |
2019 | 北條 | 木浪 | 5試合目 | 北條 |
2018 | 西岡 | 糸原 | 22試合目 | 植田 |
2017 | 北條 | 北條 | 11試合目 | 糸原 |
2016 | 北條 | 鳥谷 | 93試合目 | 大和 |
昨シーズン(2022年)の開幕スタメンショートは中野で103試合連続で中野がスタメンショートでしたが、すぐに開幕ショートとちがう選手がスタメンで出場する年も少なくありません。
小幡vs木浪。
どちらが開幕スタメンになっても、今シーズンは高いレベルでショート争いが続くことを期待しましょう!
「ポスト鳥谷は北條で決まり!」とは、なりませんでしたね。
北條にも期待しているのですが、木浪、小幡、植田と他にも候補がいますし。
そこで、鳥谷以降に阪神でショートのポジションに入った選手を調べてみました。
2012〜2015年は鳥谷がフルイニング出場を続けていて、2016年(金本政権1年目)のシーズン後半にショート北條、サード鳥谷という形になりました。そこで、2017年以降のショートの出場選手をピックアップしました。
年 | 選手名 | 試合数 | 失策 | 守備率 |
---|---|---|---|---|
2017 | ◎北條 史也 | 71 | 8 | 97.2% |
大和 | 56 | 3 | 98.7% | |
糸原 健斗 | 40 | 4 | 97.3% | |
植田 海 | 7 | 1 | 95.7% | |
森越 祐人 | 1 | 0 | 100.0% | |
2018 | 植田 海 | 74 | 8 | 96.5% |
北條 史也 | 56 | 6 | 97.6% | |
◎糸原 健斗 | 30 | 1 | 98.9% | |
森越 祐人 | 15 | 1 | 97.8% | |
熊谷 敬宥 | 7 | 2 | 87.5% | |
板山 祐太郎 | 2 | 0 | 100.0% | |
鳥谷 敬 | 2 | 0 | 100.0% | |
西岡 剛 | 1 | 0 | 0.0% | |
2019 | ◎木浪 聖也 | 98 | 15 | 96.6% |
北條 史也 | 46 | 11 | 93.3% | |
植田 海 | 19 | 0 | 100.0% | |
鳥谷 敬 | 14 | 1 | 97.6% | |
糸原 健斗 | 10 | 2 | 90.5% | |
ソラーテ | 3 | 2 | 80.0% | |
2020 | ◎木浪 聖也 | 91 | 8 | 98.0% |
小幡 竜平 | 33 | 5 | 96.5% | |
北條 史也 | 19 | 3 | 94.5% | |
熊谷 敬宥 | 7 | 1 | 90.0% |
◎…開幕スタメン
ポスト鳥谷の阪神ショートは、「北條で決まり」と思いきや、いろいろな選手のお試し期間を経て、木浪で落ち着きつつあるというのが現状です。ただ、木浪に待ったをかけたのが小幡。
歴代の高卒野手の中で2年目時点では掛布に次ぐ成績なのが小幡です。
(参考記事:阪神は野手を育てられない?歴代高卒野手の年度別成績)
期待せずにはいられない。
3年目に注目です。
ポスト鳥谷がなかなか決まらない阪神ですが、他球団のショート事情を調べてみました。昨年優勝の巨人とソフトバンクを阪神と比較するとこんな感じ。
阪神 | 巨人 | ソフトバンク | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
選手 | 試合数 | 選手 | 試合数 | 選手 | 試合数 | |
2020 | 木浪聖也 | 91 | 坂本勇人 | 113 | 川瀬晃 | 62 |
2019 | 木浪聖也 | 98 | 坂本勇人 | 141 | 今宮健太 | 104 |
2018 | 植田海 | 74 | 坂本勇人 | 107 | 今宮健太 | 98 |
2017 | 北條史也 | 71 | 坂本勇人 | 141 | 今宮健太 | 140 |
2016 | 鳥谷敬 | 118 | 坂本勇人 | 131 | 今宮健太 | 136 |
2015 | 鳥谷敬 | 143 | 坂本勇人 | 130 | 今宮健太 | 141 |
2014 | 鳥谷敬 | 144 | 坂本勇人 | 140 | 今宮健太 | 144 |
2013 | 鳥谷敬 | 144 | 坂本勇人 | 136 | 今宮健太 | 143 |
2012 | 鳥谷敬 | 144 | 坂本勇人 | 144 | 今宮健太 | 122 |
2011 | 鳥谷敬 | 136 | 坂本勇人 | 144 | 川崎宗則 | 144 |
過去10年ずっと坂本という巨人はスゴイですね。
やはり高卒選手が早い段階でレギュラーを取るとこうなるんですね。まさしく10年安泰。
こうなる可能性があるのが阪神で言えば小幡です。
ますます、小幡に期待したくなってきました。