アレを達成した2023年シーズンに大山が最高出塁率のタイトルを獲得しました。
MVPやベストナインをのぞいた打者の個人タイトルは6つ。
首位打者、最多安打、最多本塁打、最多打点、最高出塁率、最多盗塁です。
最高出塁率は首位打者や本塁打王、盗塁王と比べて地味な印象がありますが正式な個人タイトルです。
タイトル争いはDeNA宮アとシーズン終盤まで競っていましたが、獲得四球の多さが効いてタイトル獲得!
これが大山にとっては初タイトルでした。
出塁率 | 選手名 | 獲得四球 | 打率 | |
---|---|---|---|---|
1位 | .403 | 大山 悠輔(阪神タイガース) | 99 | .288 |
2位 | .395 | 宮ア 敏郎(横浜DeNAベイスターズ) | 41 | .326 |
3位 | .379 | 近本 光司(阪神タイガース) | 67 | .285 |
2023年シーズンの大山の成績で特筆すべきは獲得四球です。
前年までの成績を比較してみると、大山の進化っぷりがよくわかります。
年 | 試合数 | 打席数 | 四球数 | 四球獲得率 | 1四球あたり打席数 |
---|---|---|---|---|---|
2017 | 75 | 221 | 18 | 8.1% | 12.3 |
2018 | 117 | 378 | 26 | 6.9% | 14.5 |
2019 | 143 | 587 | 39 | 6.6% | 15.1 |
2020 | 116 | 471 | 41 | 8.7% | 11.5 |
2021 | 129 | 512 | 37 | 7.2% | 13.8 |
2022 | 124 | 510 | 59 | 11.6% | 8.6 |
2023 | 143 | 625 | 99 | 15.8% | 6.3 |
四球獲得率=四球数÷打席数。
チームの方針、岡田監督の指導もあってのことでしょが、大卒7年目で進化するってスゴイですね。
ほかのチームに胸を張れる四番打者になってくれてます。
阪神の選手は、ちょっと打たないとめちゃくちゃ叩かれるんですよね。四番打者は特にそう。
チームの勝敗を背負うのが四番の使命といわれても、阪神の四番は叩かれすぎ。
大山の成績は他球団の過去の大卒野手選手と比較してすでにトップレベルです。
知ってました?
大山は2022年シーズンが6年目。
そこで、入団6年目までの大卒野手の1軍でのホームラン数を比較してみました。
大山の6年目までのホームラン数は、7本→11本→14本→28本→21本→23本で計104本。
井口資仁(ダ)、柳田悠岐(ソ)、松田宣浩(ソ)を上回っています。
広い甲子園球場をホームにしていることを考えると、かなり優秀な成績ですよね。
打点で比較すると大山の優秀さがもっとわかります。
ちなみに、佐藤輝明は1年目24本→2年目20本で2年目までの通算で計44本。高橋由伸(巨)の19本→34本の計53本は超えられていませんが、阿部慎之助(巨)の13本→18本の計31本は上回っています。
くりかえしになりますが、広い甲子園球場をホームにしての数字ですからね。
佐藤輝明もスゴイですよ。
6年目までに1軍で挙げた大山の打点は、ホームラン数では大山を上回っていた阿部慎之助(巨)や吉田正尚(オ)や山川穂高(西)よりも上。大山のほうが打点を稼いでます。
大山にはランナーがいる良いところで打てない印象が強いのかもしれませんが、他球団の選手は大山以上に打ててないのです。
これが大山の成績を冷静に見た結果です。
もっと活躍してもらいたい気持ちはありますが、いまでもトップレベルです。
ヤジや変な声に惑わされず大山には順調に成長していってもらいたいです。
ガンバレ!大山!