阪神のセカンド事情)歴代二塁手と次代の候補は?

阪神のセカンド事情)歴代二塁手と次代の候補は?

阪神の歴代セカンド一覧(年度別スタメン出場数)

2000年以降の阪神のスタメン二塁手を調べてみました。なつかしい名前もかなりあります。

 

野村監督時代の2000年シーズンに最もセカンドでスタメン出場が多かったのは平尾
西武に行った「チャラ男」でした。そんな時代もありましたね〜。

 

以降、阪神のスタメン正セカンド(最も出場数が多い)は今岡藤本平野西岡上本西岡上本糸原中野と変わってきています。基本的に岡田監督時代は固定メンバーで戦ってますね。

 

反対にいろいろな選手が出場したのが矢野監督時代。
2020年は9名の選手がスタメン二塁手として出場しています。

 

選手名の後ろのカッコ内の数字はスタメン出場試合数です。

年:監督順位 正セカンド 二番手 三番手以降
2000:野村6位 平尾(49) 和田(26) 今岡(25) 吉田剛(16) 星野修(9) 上坂(6) 塩谷(4) 田中(1)
2001:野村6位 今岡(58) 上坂(58) 星野修(9) 田中(8) 塩谷(4) 藤本(2) 和田(1)
2002:星野4位 今岡(120) 関本(10) 上坂(9) 藤本(1)
2003:星野1位 今岡(124) 沖原(10) 関本(9) 秀太(4)
2004:岡田4位 今岡(130) 藤本(8)
2005:岡田1位 藤本(94) 関本(56)
2006:岡田2位 藤本(116) 関本(28) 坂(2)
2007:岡田3位 関本(106) 藤本(33) 坂(7)
2008:岡田2位 平野(80) 関本(49) 藤本(16) バルディリス(2)
2009:真弓4位 平野(63) 関本(48) 藤本(17) 大和(13) バルディリス(3)
2010:真弓2位 平野(118) 坂(13) 関本(7) 大和(6) 上本(2)
2011:真弓4位 平野(80) 関本(40) 上本(18) 大和(6)
2012:和田5位 平野(93) 上本(49) 大和(2)
2013:和田2位 西岡(110) 坂(20) 上本(11) 黒瀬(3) 荒木(2)
2014:和田2位 上本(139) 大和(9) 荒木(3) 西岡(3) 坂(1)
2015:和田3位 上本(105) 大和(35) 荒木(4) 坂(2)
2016:金本4位 西岡(45) 大和(42) 上本(19) 北條(19) 荒木(18)
2017:金本2位 上本(119) 西岡(11) 糸原(9) 大和(6) 大山(1)
2018:金本6位 糸原(104) 鳥谷(13) 上本(12) 西岡(6) 板山(4) 植田(2) 山崎(1) 北條(1)
2019:矢野3位 糸原(123) 上本(14) ソラーテ(12) 木浪(1)
2020:矢野2位 糸原(55) 植田(21) 北條(14) 小幡(11) 上本(10) 木浪(4) 板山(3) 熊谷(1) 荒木(1)
2021:矢野2位 糸原(114) 木浪(16) 北條(8) 小幡(5) 中野(2)
2022:矢野3位 糸原(57) 山本(40) 木浪(19) 小幡(16) 高寺(8) 熊谷(6) 北條(2) 植田(1)
2023:岡田1位 中野(153)

 

次代の阪神セカンド候補は?

2021年以降の2軍(ウエスタン公式戦)でのセカンド出場選手はこちら。
遠藤成(2019年度ドラフト4位)が入団2年目からウエスタンではセカンド最多出場となっています。

こちらはスタメン数ではなく出場試合数で計算。2024年は9月13日まで。

最多出場 二番手 三番手以降
2024 遠藤(71) 百ア(52) 寺(40) 戸井(4) 山田(3) 渡邉(3)
2023 遠藤(84) 熊谷(29) 北條(29) 山本(9) 寺(8) 植田(4) 戸井(2) 中野(1) 渡邉(1)
2022 遠藤(36) 寺(24) 木浪(18) 小幡(14) 熊谷(12) 植田(9) 北條(9) 山本(9) 板山(6) 片山(2)
2021 遠藤(57) 荒木(16) 小幡(15) 植田(13) 板山(11) 熊谷(10) 木浪(8) 山本(8) 北條(6) 糸原(4)

阪神の2023年セカンドは中野が全143試合フルイニング出場

アレを達成した2023年シーズンで全試合フル出場した唯一の選手がセカンド中野 拓夢でした。
セカンドにコンバートされて1年目、春はWBCに出場と大変なシーズンでしたが、定着しましたね。

 

これで阪神のセカンドは安泰。
他の球団のセカンドは固定できているのか?12球団のスタメン出場回数を調べてみました。

 

12球団のセカンド事情(2023年シーズンスタメン出場回数)

 

スタメンセカンドを全143試合固定して戦ったのは阪神(中野)とDeNA(牧)のみ。
セ・リーグ最多安打を争った2人だけでした。

 

ほかに出場回数が多かったのは西武の外崎やロッテの中村ら。

  • 134試合…外崎 修汰(西武
  • 133試合…中村 奨吾(ロッテ)
  • 112試合…吉川 尚輝(巨人)
  • 109試合…菊池 涼介(広島)
  • 100試合…山田 哲人(ヤクルト)

パ・リーグを3連覇したオリックスはゴンザレスの44試合が最も多く、頻繁にセカンドが入れ替わってました。
これはチームの方針ですかね。

 

 

2024年シーズンの中野にとって怖いのはケガ。不動の「1番センター近本」がケガで抜けたときに苦しくなったように、「2番セカンド中野」も抜けると痛い選手。ほんと、ケガだけには気をつけて。

2022年シーズンでのスタメン二塁手

2022年シーズンの阪神のスタメン二塁手とその試合のチーム勝敗を調べてみました。

選手名 スタメン二塁出場試合数 チーム勝敗 失策数
糸原 健斗 54試合 25勝28敗1分 3失策
山本 泰寛 40試合 22勝18敗 5失策
木浪 聖也 19試合 8勝10敗1分 1失策
小幡 竜平 16試合 6勝9敗1分 2失策
寺 望夢 7試合 4勝2敗1分 0失策
熊谷 敬宥 6試合 3勝3敗 0失策
植田 海 1試合 0勝1敗 0失策

失策数は二塁手でのもの。

 

2022年シーズンでスタメン二塁出場が最も多かったのは糸原 健斗で54試合。
シーズン143試合での54試合なので4割にも満たない出場数です。

 

次に多いのが山本 泰寛の40試合。
失策5と一番多いのですが、出場時のチーム成績は22勝18敗と勝ち越しています。

 

ちなみに、遊撃手中野 拓夢が135試合でスタメン出場。あとは木浪 聖也6試合、山本 泰寛2試合でした。

 

岡田新監督が就任して二遊間を固定するとの方針を打ち出しました。どうなるんですかね。

  • 本命…中野(セカンド)ー小幡(ショート)
  • 対抗…渡辺(セカンド)ー中野(ショート)
  • 穴…中野(セカンド)ー木浪(ショート)

って、予想しときます。

阪神の二塁は誰がベスト?

二塁手としての出場試合数を選手別に2016〜2021年まで調べてみました。

 

 

2021年はスタメン出場数では糸原の割合がもっと高いのですが、出場試合数で見ると上記グラフのようになります。試合終盤の守備固めで植田木浪などが入ることが多かったんですね。

 

決して糸原で決まりというわけではなく、誰にでもチャンスあり。
一軍出場のない遠藤高寺あたりにも大いに可能性があります。

 

コンビを組むショートはどうかというと…。

 

阪神のショート

 

こちらは中野がレギュラーを奪い取ったことが一目瞭然です。
ただ、故障の影響がありキャンプは2軍スタート。

 

木浪、北條の巻き返しだけでなく、小幡ら若手野手陣にもチャンスがありそうです。

選手層が厚くなった阪神の二遊間(2021年シーズン記事)

2021年シーズンに入り阪神の二遊間が充実してきましたね。
巨人から移籍してきた山本泰寛選手と新人の中野拓夢選手がいい働きをしてくれてます。

 

数はいるけど決め手に欠けるドングリの背比べ。
同じような選手ばかりのドングリーズ

そんなのは過去の話。
今の阪神にはあてはまりません。

 

阪神の二遊間選手

名前 生年月日 年齢 ドラフト
荒木 郁也 1988/4/25 32歳 2010/5位
糸原健斗 1992/11/11 28歳 2016/5位
山本泰寛 1993/10/10 27歳 2015/5位(巨人)
板山祐太郎 1994/3/27 27歳 2015/6位
木浪聖也 1994/6/15 26歳 2018/3位
北條史也 1994/7/29 26歳 2012/2位
熊谷敬宥 1995/11/10 25歳 2017/3位
植田海 1996/4/19 24歳 2014/5位
中野拓夢 1996/6/28 24歳 2020/6位
小幡竜平 2000/9/21 20歳 2018/2位
遠藤成 2001/9/19 19歳 2019/4位
寺望夢 2002/10/17 18歳 2020/7位

(赤字は新加入選手、年齢は2021年4月11日時点でのもの)

 

阪神の選手層時代も20代の選手が多くなってますが、二遊間も20代がほとんどです。
その中に加入した山本と中野も20代でチーム内でいい刺激になりそう。

 

阪神の在籍期間が長いので中堅感がある北條もまだ26歳なんですね。
老け込む年齢ではないですし、まだまだ終わってほしくない選手です。

 

期待は次世代二遊間を担う小幡遠藤高寺
彼らが甲子園の二遊間に定着する日も近いかもしれません。