阪神のキャッチャーは?12球団の正捕手事情をチェック

阪神のキャッチャーは?12球団の正捕手事情をチェック

阪神の歴代キャッチャー一覧(2000年以降)

2000年以降の阪神の歴代キャッチャーを調べてみました。なつかしい名前もかなりあります。

選手名の後ろのカッコ内の数字はスタメン出場試合数です。

年:監督(順位) キャッチャー キャッチャー キャッチャー キャッチャー キャッチャー キャッチャー
2000:野村(6位) 矢野(109) 山田(23) カツノリ(4)
2001:野村(6位) 矢野(84) 山田(41) カツノリ(15)
2002:星野(4位) 矢野(66) 山田(34) 吉本(21) 浅井(12) 中谷(7)
2003:星野(1位) 矢野(126) 野口(20) 浅井(1)
2004:岡田(4位) 矢野(135) 野口(2) 狩野(1)
2005:岡田(1位) 矢野(136) 野口(8) 浅井(6)
2006:岡田(2位) 矢野(130) 浅井(12) 野口(3) 狩野(1)
2007:岡田(3位) 矢野(100) 野口(28) 狩野(18)
2008:岡田(2位) 矢野(94) 野口(51) 狩野(2)
2009:真弓(4位) 狩野(115) 矢野(21) 岡崎(4) 清水(4)
2010:真弓(2位) 城島(146)
2011:真弓(4位) 藤井(90) 城島(38) 小宮山(14) 岡崎(1) 清水(1)
2012:和田(5位) 藤井(71) 小宮山(58) 今成(12) 岡崎(2) 清水(1)
2013:和田(2位) 藤井(97) 清水(28) 日高(19) 小宮山(2)
2014:和田(2位) 梅野(67) 鶴岡(53) 藤井(27) 清水(8)
2015:和田(3位) 鶴岡(58) 藤井(51) 梅野(36) 小宮山(1)
2016:金本(4位) 原口(68) 梅野(29) 岡崎(24) 坂本(18) 清水(2) 鶴岡(2)
2017:金本(2位) 梅野(92) 坂本(38) 岡崎(16)
2018:金本(6位) 梅野(121) 原口(9) 坂本(6) 長坂(4) 岡崎(3)
2019:矢野(3位) 梅野(128) 坂本(15) 原口(7)
2020:矢野(2位) 梅野(86) 坂本(24) 原口(10)
2021:矢野(2位) 梅野(126) 坂本(19)
2022:矢野(3位) 梅野(84) 坂本(52) 長坂(13)
2023:岡田(1位) 坂本(86) 梅野(63) 長坂(3) 栄枝(1)
2024:岡田(2位) 梅野(81) 坂本(62)

最もスタメン出場が多い正捕手でみると、矢野→狩野→城島→藤井→梅野→鶴岡→原口→梅野→坂本→梅野という推移になってます。

 

次代の阪神キャッチャーは?2軍で捕手として出場している各選手試合数

そろそろ梅野、坂本の次のキャッチャーを誰にするのかを決めなくてはならなくなってきました。
ウエスタンでの出場試合数で見ると栄枝中川藤田あたりが候補になります。

 

バッティングなら中川(2021年ドラフト7位)ですが、リード含めた守備面がどうかですよね。
いくら打ってくれても捕手として相手に走られまくりでは困りますし。

 

ただ、高卒捕手がレギュラーをつかんでくれるとチームとしても安泰。
やはり、中川に期待大です。

2024 藤田(55) 栄枝(50) 中川(45) 長坂(22) 片山(21) 坂本(4).梅野(1)
2023 中川(50) 栄枝(48) 藤田(46) 長坂(27) 片山(21)
2022 栄枝(56) 藤田(40) 中川(29) 片山(28) 長坂(9) 坂本(3,梅野(2)
2021 長坂(57) 栄枝(38) 藤田(27) 片山(24) 坂本(5) 原口(1)
2020 長坂(33) 片山(30) 藤田(27) 岡ア(23) 原口(9) 坂本(3),梅野(1)

()内が出場試合数。

 

「阪神のキャッチャー」という宿命

キャッチャーは、ピッチャーのリード、試合の流れをコントロールするための司令塔ですよね。
特に阪神タイガースは、守り勝つ野球をしているためキャッチャーが果たす役割は非常に大きいです。

 

さらに、阪神の熱狂的なファンの期待にも応えなければならないという、他球団にはないプレッシャーがあるのが阪神のキャッチャーという宿命でもあります。打たれたら、すぐに「配球が…」とか言われますからね。

 

「梅野と坂本」2人キャッチャー制の阪神


各球団のキャッチャーをスタメン出場回数(2024年シーズン)別にくらべてみるとこうなります。

 

1人の選手が正捕手として試合に出続けるというのは過去のものとなっていて、最もスタメンが多かった選手でもソフトバンクの甲斐 拓也で102試合(143試合中)。次がDeNAの山本 祐大の99試合です。

 

各球団の最もスタメンで出場したキャッチャーの打撃成績はコチラ。

選手名 球団 年齢 打率 打点 本塁打
梅野 隆太郎 阪神 33 .209 15 0
岸田 行倫 巨人 28 .242 26 4
山本 祐大 DeNA 26 .291 37 5
坂倉 将吾 広島 26 .279 44 12
中村 悠平 ヤクルト 34 .237 23 0
木下 拓哉 中日 33 .228 9 3
甲斐 拓也 ソフトバンク 32 .256 43 5
田宮 裕涼 日本ハム 24 .277 30 3
佐藤 都志也 ロッテ 26 .278 45 5
太田 光 楽天 28 .196 23 2
若月 健矢 オリックス 29 .201 18 3
古賀 悠斗 西武 25 .228 12 3

年齢は2015年1月1日時点でのもの

上位3名下位3名

 

打てる捕手がいるのは広島(坂倉 将吾)とロッテ(佐藤 都志也)。
しかも、年齢が若い!これはうらやましいですね。

 

DHのあるパ・リーグなら捕手は守備に専念でもイイのかもしれませんが。セ・リーグだとやはり打撃も欲しい。
そろそろ、梅野、坂本の「次」が出てきてほしいですね。

12球団のキャッチャー事情をチェック(2022年記事)

阪神は正捕手を固定して戦うべき!」
最近、よく聞くフレーズですが各チームの正捕手事情はどうなのでしょうか?調べてみました。

 

2022年シーズン12球団のスタメン捕手(1番手と2番手)

数字がスタメン捕手での出場試合数

2022年シーズンで見ると、阪神は優勝チームのヤクルトやオリックスよりも1番手捕手のスタメン出場回数が多くなってます。梅ちゃんの80試合は少ないようですが、ヤクルト中村、オリックス伏見のほうが少ない

 

セ・リーグで最もスタメン捕手が固定されていたのは最下位の中日で143試合中115試合で木下がスタメンでした。「強いチームはキャッチャーが固定されている」説があやしくなってきましたね。

 

ただ、これは1シーズンだけの数字。
過去3シーズンでふり返ってみました。

 

スタメンで最も多く出場した捕手(2020〜22年12球団)

チーム名はリーグ成績順。数字がスタメン捕手での出場試合数。2022年、2021年はシーズン143試合、2020年は120試合

セ・リーグでは2020年と2021年は阪神が最も正捕手を固定してたんですね。
パ・リーグも含めて固定されていないチームのほうが多いんですね。

 

ただ、阪神の場合は、この3年で見て最も梅ちゃんがスタメンで出場していた2021年が最も優勝に近づいたシーズンでした。岡田監督は、正捕手をある程度固定する方針を掲げています。

 

来期は、正捕手「梅野」でアレを!
梅ちゃんには「FAで阪神を出なくてよかった」と思えるシーズンになってもらいたいです。

最近の阪神は捕手を固定させている(2020年記事)

2020年シーズンの開幕シリーズ三連戦は先発捕手が3試合とも違いました。
開幕梅野、2戦目原口、3戦目坂本。で、巨人に三連敗。

 

キャッチャーは梅野で固定すべき
優勝チームには、しっかりしたレギュラー捕手がいるものだ。

 

と矢野監督が叩かれましたよね。これに対し、シーズンオフに矢野監督はキャッチャーは固定すべきという考え方は古いのでは?と反論していました。

 

そこで、阪神とセパ両リーグの優勝チームのレギュラー捕手出場試合率を調べてみました。

年間での捕手としての出場試合数が最も多い選手をレギュラー捕手とし、その選手の捕手としての出場試合数÷年間試合数=レギュラー捕手出場試合率としています。

【レギュラー捕手出場試合率】優勝チームも80%未満が多い

阪神 セ優勝チーム パ優勝チーム
2020年 梅野 80.8% 巨人 大城 70.8% ソフトバンク 甲斐 86.7%
2019年 梅野 90.2% 巨人 小林 63.6% 西武 89.5%
2018年 梅野 92.3% 広島 會澤 72.0% 西武 56.6%
2017年 梅野 78.3% 広島 會澤 74.1% ソフトバンク 甲斐 71.3%
2016年 原口 60.8% 広島 石原 74.1% 日本ハム 大野 75.5%
2015年 藤井 49.7% ヤクルト 中村 94.4% ソフトバンク 高谷 65.0%
2014年 梅野 59.7% 巨人 阿部 77.1% ソフトバンク 細川 77.8%
2013年 藤井 77.1% 巨人 阿部 82.6% 楽天 92.4%
2012年 藤井 55.6% 巨人 阿部 80.6% 日本ハム 鶴岡 80.6%
2011年 藤井 68.1% 中日 谷繁 69.4% ソフトバンク 細川 66.0%

80%以上

 

過去10年の優勝チームでレギュラー捕手出場試合率が80%を超えたのは、セ・リーグが3回、パ・リーグが4回。どちらも80%未満のチームのほうが多くなっています。

 

80%未満ということは、レギュラー捕手が捕手として出場しない試合が年間に20%以上(5試合に1試合以上)あることを意味しています。

 

優勝するチームは捕手を固定しているガセですね。

 

2018年以降は梅野の捕手出場率が高い

阪神の場合は、梅野が2018年から3年連続で80%超え。
故障で登録抹消があった2020年シーズンも80%以上なのでかなり高い数値です。

 

その前の2017年からセ・リーグ優勝チームより捕手出場率は高いんですね。
キャッチャーを固定してないから優勝していないも完全なガセ。

 

他チーム(優勝チーム)を見てわかるように、正捕手であっても適度な休みを入れながらが年間を通して出場するのが最近のトレンドとなっています。