4番として物足りないと叩かれがちな大山ですが、注目されてしまう「阪神の4番」だからという面もあります。フラットに他球団の4番打者と成績を比較してみるとどうなのでしょうか?
2021年シーズンでの各チームスタメン4番打者と成績を比較してみました。
選手名 | スタメン4番試合数 | 打率 | 本塁打 | 打点 |
---|---|---|---|---|
村上宗隆(ヤ) | 143 | .278 | 39 | 112 |
岡本和真(巨) | 143 | .265 | 39 | 113 |
ビシエド(中) | 130 | .275 | 17 | 70 |
鈴木誠也(広) | 110 | .317 | 38 | 88 |
杉本裕太郎(オ) | 101 | .301 | 32 | 83 |
島内宏明(楽) | 101 | .257 | 21 | 96 |
中村剛也(西) | 94 | .284 | 18 | 74 |
大山悠輔(神) | 93 | .260 | 21 | 71 |
オースティン(De) | 78 | .303 | 28 | 74 |
近藤健介(日) | 77 | .298 | 11 | 69 |
栗原陵矢(ソ) | 60 | .275 | 21 | 77 |
安田尚憲(ロ) | 48 | .242 | 8 | 55 |
各チームでスタメン4番での出場が最も多かった選手をピックアップ。
成績(打率、本塁打、打点)はシーズン通してのもので4番以外で出場した試合も含む。
ベスト3、ワースト3
2021年シーズンで全試合スタメン4番で出場したのはヤクルトの村上と巨人の岡本だけでした。
4番が固定できなかったのは阪神だけではないんですね。
ちなみに、最もスタメン出場した4番打者が多かったのはパ・リーグ優勝のオリックスです。
ラオウ杉本以外にもモヤ、ジョーンズ、T-岡田、中川圭太、ロメロ、吉田正尚、頓宮裕真が4番で出場しています。
阪神は大山悠輔(93試合)、マルテ(32試合)、佐藤輝明(11試合)、サンズ(7試合)がスタメン4番で出場しています。
この12人で比較すると大山の成績は打率10位、本塁打6位タイ、打点9位です。
決して良くはないですが、ボロクソに叩かれるほど悪くもないですよね。
広い甲子園をホームにしていて本塁打が6位というのはなかなかです。
村上、岡本と比べられるから叩かるんですね。
打率、本塁打、打点以外の成績も比較してみました。
やはり成績がいいわけではありませんが、すべての指標が悪いわけでもありません。
ゲッツーが多いイメージがありましたが、併殺打は巨人の岡本より少ないです。
また、「犠牲フライすら打てないのかよ」と叩かれることもありますが、セ・リーグの4番打者で最も犠飛を打ったのが大山です。他の打者はもっと打ててないんですよね。
阪神の4番だから叩かれる。
大山の宿命ですね。
今シーズン(2022年シーズン)は佐藤輝明が4番かもしれません。
「阪神の4番」は、ちょっと打てないだけで叩かれます。
ファンとしては他チームの4番とも比較して冷静に応援しましょう。
他の球団の4番が全員、村上や岡本みたいなわけじゃありません。