「四番打者の仕事はチームを勝たせること」。
よく言われますよね。チームの勝敗を背負うのが四番なんだと。
では、実際のデータでみると誰が最もチームを勝たせたのでしょうか?
2021年シーズンでのスタメン四番打者の勝率を計算してみました。
選手名 | スタメン4番試合数 | 勝敗(※1) | 勝率(※1) | 差(※2) |
---|---|---|---|---|
村上宗隆(ヤ) | 143 | 73勝52敗18分 | .584 | .000 |
大山悠輔(神) | 93 | 52勝39敗2分 | .571 | -.008 |
杉本裕太郎(オ) | 101 | 50勝38敗13分 | .568 | .008 |
鈴木誠也(広) | 110 | 53勝49敗8分 | .520 | .039 |
安田尚憲(ロ) | 48 | 21勝20敗7分 | .512 | -.028 |
岡本和真(巨) | 143 | 61勝62敗20分 | .496 | .000 |
島内宏明(楽) | 101 | 46勝47敗8分 | .495 | -.021 |
オースティン(De) | 78 | 33勝37敗8分 | .471 | .046 |
ビシエド(中) | 130 | 52勝62敗16分 | .456 | .019 |
中村剛也(西) | 94 | 39勝47敗8分 | .453 | .013 |
栗原陵矢(ソ) | 60 | 23勝28敗9分 | .451 | -.041 |
近藤健介(日) | 77 | 29勝36敗12分 | .446 | -.001 |
対象としたのは各チームでスタメン四番が最も多かった選手。
※1…勝敗、勝率は当該選手がスタメン4番で出場した試合でのチームの勝敗と勝率。
※2…チームの2021年シーズン勝率との差。差が大きい上位3人。
2021年シーズンに全試合でスタメン4番を務めたのは村上宗隆(ヤ)と岡本和真(巨)だけでした。
阪神ファンとしてはヤクルトと巨人に目が行ってしまうので、「二人に比べて大山は…」と思ってしまうのですが、ほかのチームも四番打者を固定できているわけではないんですね。
スタメン4番出場時のチーム勝率も大山は村上に次いで2位。
チームの勝率が高いことが影響してるのですが、悪くないですよね。
大山がスタメン四番だとチームの勝率が極端に落ちるわけではありません。
阪神の年間勝率との差はわずか「-.008」。
ただ、セ・リーグはヤクルト、巨人以外のチームの四番打者も好成績なんですよね。
チームの年間勝率よりも自身がスタメン四番だったときのほうが勝率が高い上位3名が、オースティン(De)、鈴木誠也(広)、ビシエド(中)です。
こうしてみると、やはり「阪神は四番が…」と言いたくなりますが、希望の光があります。
2021年シーズンで大山がスタメン四番だった試合は93試合でした。
ほかには誰が四番を務めたかというと…。
選手名 | スタメン4番試合数 | 勝敗(※1) | 勝率(※1) | 差(※2) |
---|---|---|---|---|
佐藤輝明 | 11 | 7勝3敗1分 | .700 | .121 |
マルテ | 32 | 16勝10敗6分 | .615 | .036 |
サンズ | 7 | 2勝4敗1分 | .333 | -.246 |
※1…勝敗、勝率は当該選手がスタメン4番で出場した試合でのチームの勝敗と勝率。
※2…チームの2021年シーズン勝率との差。
2021年シーズンの大山以外の阪神スタメン四番はマルテ、佐藤輝明、サンズ(試合数多い順)。
スタメン四番時のチーム勝率は佐藤輝明が.700でトップ。
11試合と試合数は少ないのですが、2022年シーズンは開幕から四番で出場しそうです。
期待できますね!
大山にも四番佐藤のサポートを期待。
チームを勝たせる四番打者としての佐藤の活躍を楽しみに待ちましょう。