阪神の最近の高卒野手である前川右京、井上広大らの成績を他球団の同期高卒選手と比較してみました。
球団 | ドラフト順位 | 選手名 | 2022年 | 2023年 | ポジション | 出身高校 |
---|---|---|---|---|---|---|
楽天 | 1位 | 吉野創士 | --- | --- | 外野手 | 昌平 |
ロッテ | 1位 | 松川虎生 | 32 | 3 | 捕手 | 市立和歌山 |
日本ハム | 2位 | 有薗直輝 | 0 | 0 | 内野手 | 千葉学芸 |
DeNA | 3位 | 粟飯原龍之介 | --- | --- | 内野手 | 東京学館 |
楽天 | 3位 | 前田銀治 | --- | --- | 外野手 | 三島南 |
阪神 | 4位 | 前川右京 | --- | 24 | 外野手 | 智辯学園 |
日本ハム | 4位 | 阪口樂 | 1 | --- | 内野手 | 岐阜第一 |
中日 | 4位 | 味谷大誠 | --- | 2 | 捕手 | 花咲徳栄 |
広島 | 4位 | 田村俊介 | --- | 8 | 外野手 | 愛知工大名電 |
ヤクルト | 4位 | 小森航大郎 | --- | --- | 内野手 | 宇部工業 |
中日 | 5位 | 星野真生 | --- | --- | 内野手 | 豊橋中央 |
オリックス | 5位 | 池田陵真 | 3 | 7 | 外野手 | 大阪桐蔭 |
阪神 | 7位 | 中川 勇斗 | --- | --- | 捕手 | 京都国際 |
広島 | 7位 | 木翔斗 | --- | --- | 捕手 | 県立岐阜商業 |
---は一軍出場なし
今シーズン、高卒同期の中で最も一軍でヒットを打ったのが阪神の前川でした!
いいんじゃないですか。3年目の飛躍に期待できます。
球団 | ドラフト順位 | 選手名 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | ポジション | 出身高校 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
中日 | 1位 | 石川昂弥 | 8 | --- | 29 | 105 | 内野手 | 東邦 |
DeNA | 1位 | 森敬斗 | 3 | 20 | 36 | 2 | 内野手 | 桐蔭学園 |
オリックス | 2位 | 紅林弘太郎 | 4 | 102 | 101 | 122 | 内野手 | 駿河総合 |
阪神 | 2位 | 井上広大 | 1 | --- | 0 | 8 | 外野手 | 履正社 |
楽天 | 2位 | 黒川史陽 | 2 | 14 | 14 | 2 | 内野手 | 智辯和歌山 |
日本ハム | 3位 | 上野響平 | --- | 0 | 2 | 22オフ戦力外 | 内野手 | 京都国際 |
巨人 | 3位 | 菊田拡和 | --- | --- | --- | 0 | 外野手 | 常総学院 |
広島 | 4位 | 韮澤雄也 | --- | --- | 1 | 7 | 内野手 | 花咲徳栄 |
阪神 | 4位 | 遠藤成 | --- | --- | --- | --- | 内野手 | 東海大付相模 |
楽天 | 4位 | 武藤敦貴 | --- | 2 | 22 | --- | 外野手 | 都城東 |
DeNA | 4位 | 東妻純平 | --- | --- | --- | --- | 捕手 | 智辯和歌山 |
ソフトバンク | 4位 | 小林珠維 | --- | --- | --- | 育成 | 内野手 | 東海大付札幌 |
西武 | 4位 | 川野涼多 | --- | --- | 1 | --- | 内野手 | 九州学院高 |
ヤクルト | 5位 | 長岡秀樹 | 1 | 0 | 123 | 101 | 内野手 | 八千代松陰 |
阪神 | 5位 | 藤田健斗 | --- | --- | --- | --- | 捕手 | 中京学院附中京 |
DeNA | 5位 | 田部隼人 | --- | --- | 0 | 22オフ戦力外 | 内野手 | 開星 |
巨人 | 5位 | 山瀬慎之助 | --- | --- | 2 | 1 | 捕手 | 星稜 |
ヤクルト | 6位 | 武岡龍世 | 3 | 1 | 7 | 35 | 内野手 | 八戸学院光星 |
巨人 | 6位 | 伊藤海斗 | --- | --- | --- | 22オフ戦力外 | 外野手 | 酒田 |
楽天 | 7位 | 水上桂 | --- | --- | --- | 育成 | 捕手 | 明石商業 |
上野響平(日本ハム3位)は22オフ戦力外後オリックス育成に
井上広大は2019年のドラフト指名なので、今シーズンで4年目が終わりました(大学4年生と同じですね)。4年も経つと同期のあいだでかなり差がついています。
石川昂弥(中日1位)、紅林弘太郎(オリックス2位)、長岡秀樹(ヤクルト5位)のように一軍の戦力になった選手もいれば、すでに戦力外となった選手もいます。
井上は来年が勝負ですね。
阪神は野手を育てられないといいますがホントでしょうか?
そもそも、高卒の野手をドラフトでそんなに指名していないので高卒野手は少ないのです。
少ないながらも育ってないわけではないゾというデータを用意しました。
最近は阪神も高卒野手に有望な選手が増えてきています。
ファンとしては見ていて楽しみですね。
そこで、阪神高卒野手の入団4年間までの1軍2軍でのヒット数をグラフにしてみました。
北條は3年目までが2軍で、ヒット数を44本(一年目)→84本(二年目)→98本(三年目)と順調に増やし、4年目に一気に一軍でブレイク。一軍で105本のヒットを打ちました。
この北條と3年目までのあゆみが似ているのが井上です。
4年目のブレイク!期待しましょう。
小幡は2年目に一軍で28本のヒットを記録しましたが、その後はやや足踏み。
経験を重ねて、そろそろ殻を破ってほしいところです。
一年目の二軍では22本のヒットしか記録しなかった高寺が2年目にプチブレイク。
2軍では89本のヒット、1軍でも3本のヒットを記録しました。
ドラフト順 | 名前 | 一年目 | 二年目 | 三年目 | 四年目 | 五年目 |
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2019年2位 | 井上広大 | 1 | 0 | 0 | ||
2018年2位 | 小幡竜平 | 0 | 28 | 6 | 13 | |
2014年5位 | 植田海 | 0 | 0 | 5 | 38 | 8 |
2013年2位 | 横田慎太郎 | 0 | 0 | 20 | 0 | 0 |
2012年2位 | 北條史也 | 0 | 0 | 0 | 105 | 46 |
2010年3位 | 中谷将大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
2009年6位 | 原口文仁 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2005年高4位 | 前田大和 | 0 | 0 | 0 | 11 | 12 |
2000年3位 | 狩野恵輔 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
1996年2位 | 関本健太郎 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
1996年3位 | 濱中治 | 2 | 9 | 14 | 4 | 108 |
1994年3位 | 田中秀太 | 0 | 0 | 0 | 0 | 53 |
1993年2位 | 平尾博司 | 0 | 8 | 36 | 2 | 7 |
1993年3位 | 高波文一 | 0 | 3 | 9 | 6 | 0 |
1991年1位 | 萩原誠 | 0 | 5 | 2 | 23 | 2 |
1989年5位 | 新庄剛志 | 0 | 2 | 98 | 105 | 117 |
1987年3位 | 山田勝彦 | 0 | 0 | 0 | 19 | 64 |
1987年外 | 亀山努 | 0 | 5 | 10 | 2 | 140 |
1973年6位 | 掛布雅之 | 33 | 78 | 132 | 126 | 148 |
高卒野手で断トツに成績がいいのは、やはりミスタータイガース掛布雅之。
1年目から33本のヒットを放ち、3年目には100安打を超えています。
ホームラン数も、1年目から3→11→27→23→32→48本と伸ばしています。
次に目立つのが新庄 剛志。3年目に一気にブレイクし、98本のヒットを記録しました。
掛布とともにドラフト下位ですが、優秀な成績ですよね。
北條は4年目に一気にブレイクして新庄パターンに近かったのですが、伸び悩んでしまってます。
もう一花、咲かせてほしいですね。
また、阪神の高卒野手には5年目まで芽が出なくても後に主力となった選手がいます。
関本 健太郎と原口 文仁です。どちらも勝負強いバッティングが特徴ですよね。
阪神が辛抱強く高卒野手を育てている証ではないでしょうか。
最近の選手では小幡竜平が秀逸。
2年目の安打数28本は掛布以来の好成績です。
間違いなくセンスはあると思うので、一気にレギュラーをつかんでほしい選手です。
また、寺望夢もわずかですが2年目の時点で一軍でのヒットを記録しました。
ファンとしては温かく成長を見守りましょう。
2017年、2018年のドラフト上位(1位、2位)で入団した高卒野手の4〜5年目までの成績を比べてみました。
(小幡は2018年ドラフトなので、小幡と同期かその1つ上の選手になります)
ヤクルトの村上は別格としても、着実に安打数を増やしている選手が多いですね。
小幡は3年目と、4年目で足踏み。来シーズン(5年目)に期待しましょう!