阪神はチームバッティングができない?チーム別の犠打犠飛数

阪神はチームバッティングができない?チーム別の犠打犠飛数

チーム別犠打犠飛数で見た阪神のチームバッティング

阪神の各打者には工夫がないんだよね。ただ、打つだけ。もっと走者を進めるようなバッティングをしないと。…なんて解説者に言われることが多いですよね。

 

ホントかな?
チームバッティングの基礎となる犠打数犠飛数をセ・リーグの中で比べてみました。

 

2020年セ・リーグで犠打が最も多かったのは阪神タイガース

セ・リーグの球団別犠打数

 

セ・リーグ各球団の年間犠打数を多い順に順位にしたのが上の図です。

 

2020年のトップは阪神タイガースの86個。
犠打数2位の広島(81個)とは5個差、巨人(59個)とは27個差です。

 

2017-2019年もリーグでは3番目の多さで少ないほうではありません。
しっかり送れてるんですよね。阪神は。

 

みんなで「送る」タイガース

ちなみに、阪神の打者で犠打が多かった打者(2020年)はというと…。
梅野、西…各9個、木浪…各8個、近本、坂本、青柳…各7個、植田、秋山…各6個

 

バント職人のような特定の誰かが送っているのではなく投手も含めたみんなが犠打を決めてるんですね。チームとして、しっかりしたバッティングができてる証でしょ。

 

阪神はチームバッティングできないなんてガセですね。

 

犠飛数はセ・リーグ4位

ここで犠牲フライすら打てないのかよ。だから得点できないんだよ…。
という記憶がファンとしては、よみがえりますが阪神の犠飛数はどうなのでしょうか?

 

セ・リーグの球団別犠飛数

 

こちらは2020年は前年から順位を下げて4位(23個)。
それでも巨人よりは上で4位ですし、2位タイの横浜、ヤクルト(26個)とは3個差です。
(1位の中日は27個、6位の広島は17個)

 

2018年と2019年は2位の多さなので、阪神は犠飛が打てないというわけではありません。
(もっと打てないチームがある)

 

できなかった記憶だけが残ってしまうから多いように思われる

犠打は、決めてあたりまえ。
犠飛は、それが最低限の仕事。

 

だからこそ、できなかったときの記憶だけが残ってしまうんですよね。
その結果、阪神はチームバッティングができない説が広まってしまう。

 

セ・リーグの中で見れば阪神は犠打も犠飛も多いほうです。
ガセネタに惑わされず阪神の打撃陣を応援しましょう!