下位指名ながら球界を代表するエースとなった青柳晃洋と村上頌樹はともにドラフト5位だったんですね。阪神のエース枠とも言える歴代ドラフト5位の選手をふり返ってみます。
現行制度(高校生と大学社会人が分離開催から一括開催)となった2008年からの阪神のドラフト5位指名選手はこうでした。
2023年 | 石黒 佑弥 | 投手 | JR西日本 |
---|---|---|---|
2022年 | 戸井 零士 | 内野手 | 天理高 |
2021年 | 岡留 英貴 | 投手 | 亜細亜大 |
2020年 | 村上 頌樹 | 投手 | 東洋大 |
2019年 | 藤田 健斗 | 捕手 | 中京学院大中京高 |
2018年 | 川原 陸 | 投手 | 創成館 |
2017年 | 谷川 昌希 | 投手 | 九州三菱自動車 |
2016年 | 糸原 健斗 | 内野手 | JX-ENEOS |
2015年 | 青柳 晃洋 | 投手 | 帝京大 |
2014年 | 植田 海 | 内野手 | 近江高 |
2013年 | 山本 翔也 | 投手 | 王子製紙 |
2012年 | 金田 和之 | 投手 | 大阪学院大 |
2011年 | 松田 遼馬 | 投手 | 波佐見高 |
2010年 | 荒木 郁也 | 内野手 | 明治大 |
2009年 | 藤川 俊介 | 外野手 | 近畿大 |
2008年 | 指名なし |
エースの青柳、村上だけでなく、糸原、植田というチームに欠かせない名バイプレーヤーもドラフト5位だったんですね。引退してますが俊介も5位でした(藤川俊介だとわかりにくいけどね)。
5位でこれだけの選手が取れるのはスカウトの目利きができてるってことですよね。
ドラフト指名選手の絞り込みはスカウト陣がが中心になって行いますが、青柳に関しては金本監督が、村上に関しては矢野監督が推して、指名に至ったそうです。あらためて二人の元監督に感謝。
阪神以外でのドラフト5位指名で目立つ活躍をした選手は秋広優人(巨人2020年)、岡林勇希(中日2019年)、長岡秀樹(ヤクルト2019年)、細川成也(DeNA2016年)、西川龍馬(広島2015年)と野手が中心。
下位指名から大ブレイクのイメージがあるイチローと山本由伸はともにオリックスのドラフト4位指名でした。
投手で5位指名というのは、その年のドラフトで指名された投手の中ではかなり下の方になるのですが、そこからエースにまで昇り詰めた青柳と村上はスゴイね。その才能を見抜いていた金本監督と矢野監督もあっぱれ。
いまや「ハムの人」になってしまった新庄剛志監督(日本ハム)ですが、プロ入りは阪神のドラフト5位でした。
1989年 | 新庄 剛志 | 外野手 | 西日本短大付属高 |
---|
新庄が指名されたのは、野茂英雄(新日本製鐵堺)に史上最多の8球団が1位入札した年です。
阪神の1位は野茂がくじで外れ、葛西稔(法政大学)でした。
このときの福岡ダイエーホークスのドラフト5位は馬場敏史 現阪神一軍内野守備走塁コーチ。
不思議な巡り合わせですね。
もうひとり、忘れてはならない人が阪神のドラフト5位にいます。JFKの久保田智之(現一軍投手コーチ)です。
2002年 | 久保田 智之 | 投手 | 常盤大 |
---|
久保田がドラフトで指名されたときは自由獲得枠があった時代で、阪神は杉山直久(龍谷大学)と江草仁貴(専修大学)を自由獲得枠で採っていました。
大卒投手でドラフト5位は青柳と村上もそうですし、阪神と相性がいいのかもしれませんね。