森下の現在地(一年目成績を大山、佐藤輝と比較)

森下の現在地(一年目成績を大山、佐藤輝と比較)

森下の安打、打点を大山、佐藤輝と比べてみると

レギュラーとして定着した森下ですが、1年目の成績を同じ大卒野手の大山、佐藤輝とくらべてみました。

 

森下、大山、佐藤輝の一年目通算安打数の推移

 

森下、大山、佐藤輝の一年目通算打点の推移

 

森下は安打も打点も佐藤輝と大山のあいだですね。

本塁打数は、佐藤輝が24本、大山が7本で、森下は9月13日終了時点(チーム127試合終了時点)で10本です。

 

大山は一軍デビューが遅かったのですが、シーズン後半に上り調子に。
佐藤輝は開幕後から活躍していたもののシーズン後半に壁にぶつかりました。

 

森下はこの二人のあいだ。
開幕直後は良かったものの、早めに壁にあたり二軍調整。

 

ここから大山のようにシーズン後半に向かって上がっていくことを期待しましょう!
と書いてから確実に上がってきてます。いいね、森下!

 

森下翔太のこれまで

開幕スタメン後、2戦目〜4戦目ではヒット+打点を記録していたのですが、その後がね…。
ただ、7月9日の「一発」以降、ブレイクの兆しが見えます。

 

7月25日(火)の甲子園巨人戦では森下が3番に入り、大山、佐藤輝とドラ1クリーンアップを結成。
首位攻防の広島戦では試合を決める2ランを打つなど、ついに森下覚醒の予感がしますね。

 

3月31日 開幕スタメン(6番ライト)
4月17日 一軍登録抹消
5月19日 一軍登録
6月 9日 一軍登録抹消
6月23日 一軍登録
7月8日 負傷の近本に代わり1番センターでスタメン出場
7月9日 試合を決めるプロ1号(ヤクルト戦)
7月12日 8回裏同点2ラン(DeNAバウアーから)、9回裏サヨナラ犠飛
7月30日 首位攻防の広島戦で試合を決める2ラン(大瀬良から)
9月1日 3連敗中のイヤなムードの中、ヤクルト戦で試合を決める2発

 

森下初本塁打は7月9日のヤクルト戦で0-0の8回裏に試合を決める一発!
これがプロ1号って、持ってますね〜。

 

7月12日は首位攻防のDeNA戦(甲子園)。2-4でリードされていた8回裏にバウアーから左中間に値千金の同点2ラン!さらに、チャンスで回ってきた9回裏にはサヨナラ犠飛を決めてくれました。

 

9月1日はチーム3連敗中、点いていたマジックも消えた中で迎えたヤクルト戦。先制の1発と8回に追加点となる貴重な1発を打ってくれました。

 

森下って、ホント価値ある一発が多いんですよね〜。


期待のルーキー「森下」はどのぐらい打つ?

「開幕スタメン」とも言われてますが、期待のドラ1森下翔太はどのぐらい打つんですかね。
最近の阪神のドラフトは当たっているので1年目から期待しちゃいます。

 

ただ、過度な期待は禁物。
余計なプレッシャーを与えないように、大卒野手1年目の成績ってどのぐらいかを調べてみました。

 

主な大卒野手の1年目成績(本塁打の多い順)

選手名 大学 ドラフト 試合数 安打 本塁打 打点 打率
佐藤輝明 近大 阪1位(2020) 126 101 24 64 .238
牧秀悟 中大 De2位(2020) 137 153 22 71 .314
高橋由伸 慶大 読逆(1997) 126 140 19 75 .300
岡田彰布 早大 阪1位(1979) 108 109 18 54 .290
阿部慎之助 中大 読逆(2000) 127 87 13 44 .225
吉田正尚 青学大 オ1位(2015) 63 67 10 34 .290
高山俊 明大 阪1位(2015) 134 136 8 65 .275
井口資仁 青学大 ダ逆(1996) 76 44 8 23 .203
辰己涼介 立命館大 楽1位(2018) 124 72 4 25 .229
松田宣浩 亜大 ソ希(2005) 62 43 3 18 .211
鳥谷敬 早大 阪自(2003) 101 59 3 17 .251
今岡誠 東洋大 阪逆(1996) 98 63 2 20 .250
伊藤隼太 慶大 阪1位(2011) 22 8 1 5 .148

 

ホームラン数で見ればサトテル(佐藤輝明)が24本でトップ。
われらが岡田監督18本とかなり打ってたんですね(そらそうよ)。

 

スゴイのは
ホームラン数はサトテルと2本差の22本で、安打数は高山の136本を上回る153本です。

 

森下は、その牧と同じ大学(中央大)なんですよね。
中央大が所属しているのは東都大学野球リーグです。

 

「人気の六大学」に対して「実力の東都」なんて呼ばれ方もします。
そこで、東都大学野球リーグからプロ入りした主な野手の大学時代の成績をチェックしてみました。

 

東都大学リーグからドラフト上位で入団した野手の1年目成績

選手 大学 ドラフト 打率 本塁打 試合 備考
森下翔太 中央 阪1位(2022) .240 9 78 2年春中止
鵜飼航丞 駒澤 中2位(2021) .220 12 58 3年春中止
牧 秀悟 中央 De2位(2020) .285 5 81 4年春中止
江越大賀 駒澤 阪3位(2014) .236 11 96
吉田正尚 青学 オ1位(2015) .277 9 72 1部での成績

「春中止」は新型コロナによりリーグ開催が中止となったもの。吉田正尚は青山学院大学が1部だった1〜3年時の成績。

 

中止になったシーズンが1回あり、試合数も同じぐらいの牧とくらべてみます。
本塁打は森下9本、牧5本で森下が上。ただ、打率は牧のほうが上回っています。。

 

また、時代はちがいますが、「5年124億円」で契約したといわれる吉田正尚も東都大学リーグ出身です。
青山学院大学が1部に所属していた3年間で見ると72試合で9本塁打でした。

 

森下は4年間(ただし春1回なし)ですが、78試合で9本と吉田レベル
8〜9試合で1本塁打というのは江越とも同じです。

 

森下を吉田レベルと見るか江越レベルと見るか?
阪神では覚醒できなかった江越ですが、そのポテンシャルは誰もが認めるもの。

 

森下には江越の分まで1年目からの爆発を期待しましょう。