阪神が強い訳〜二死走者なしからの得点をプレイバック〜

阪神が強い訳 〜二死走者なしからの得点をプレイバック〜

二死走者なしからの得点は阪神が断トツ

♪強い、強い、阪神タイガース。

 

ことしの阪神が強いわけは二死からの得点力。実は昨シーズンも二死からの得点は阪神がセ・リーグ1位だったのですが、2023年シーズンは「二死走者なし」からの得点がセ・リーグの中で断トツの多さ!

 

交流戦前の5月28日終了時点で、各チームの二死走者なしからの得点数。

なんか阪神が頭ひとつ(いやもっと)抜けちゃってますね。
「二死走者なし」から、(46試合で)28点も取ってんのよ。

 

どの得点も印象に残るものばかり。
そこで、今シーズンの阪神の「二死走者なし」からの得点シーンをふり返ってみました。

 

2023年阪神「二死走者ランナーなし」からの得点シーン

月日 相手 得点 スコア 経緯
4/1(土) DeNA 12回裏 1点 ○6-5 糸原)安打→小幡)四球→坂本)安打→近本)サヨナラ打
4/2(日) DeNA 8回裏 2点 ○6-2 中野)四球→盗塁→島田)原口)2ラン
4/14(金) DeNA 2回表 2点 ●3-8 梅野)安打→盗塁→木浪)適時打→青柳)安打→近本)適時打
4/16(日) DeNA 4回表 1点 ●1-2 大山)本塁打
4/28(金) ヤクルト 1回表 3点 ○4-0 ノイジー)四球→大山)安打→佐藤輝)四球→井上)適時打2点→坂本)適時打
5/5(金) 広島 1回表 2点 ○5-0 ノイジー)安打→大山)2ラン
3回表 2点 大山)安打→佐藤輝)2ラン
5/12(金) DeNA 6回裏 1点 ○6-3 近本)敵失→中野)安打→ノイジー)振逃
5/17(水) 中日 4回表 1点 ○3-1 ノイジー)安打→大山)四球→佐藤輝)四球→島田)押し出し
5回表 1点 近本)安打→中野)安打→ノイジー)適時打
5/19(金) 広島 3回裏 1点 ●7-10 ノイジー)本塁打
5/20(土) 広島 9回裏 1点 ○1-0 大山)二塁打→佐藤輝)敬遠→森下)サヨナラ打
5/21(日) 広島 4回裏 1点 ○4-1 佐藤輝)安打→森下)死球→梅野)適時打
5/24(水) ヤクルト 6回表 2点 ○6-5 木浪)安打→西勇)二塁打→近本)適時打
9回表 2点 ノイジー)三塁打→大山)四球→佐藤輝)適時打
5/25(木) ヤクルト 10回表 4点 ○7-4 近本)安打→盗塁→中野)敬遠→ノイジー)安打→大山)押し出し→佐藤輝)適時打
5/28(日) 巨人 4回裏 1点 ○4-1 ミエセス)本塁打

 

糸原出塁からの近本サヨナラ(4/1)

すべてはココから始まった。開幕2戦目。引き分けまであと1人から代打糸原執念の出塁。そこからつないで、近本サヨナラ打。ことしはちがう!そんな予感がしたね(後付けじゃなしに)。

 

1ストライクから代打の代打原口2ラン(4/2)

岡田采配おそるべし!と思わせてくれたのが開幕3戦目。
1ストライクから代打の代打で登場した原口2ラン。あれも2アウトランナーなしからでした。

 

初回の先制攻撃パターン(4/28,5/5)

この二試合は初回の先制攻撃パターン。
1,2番が倒れてもノイジーからつないで得点。

 

エラーで出塁からの得点(5/12)

相手のエラーを逃さない。強うチームがやるヤツを今年は阪神がやっちゃうんだよね〜。
阪神が強いチームだからね〜。

 

森下サヨナラ打(5/20)

0−0の投手戦で迎えた9回裏2アウト走者なし。
大山二塁打が甲子園の空気を変え、テルがつないで、森下が森下からサヨナラ打

 

ノイジー三塁打からの逆転劇(5/24)

5-4とヤクルトにリードされて迎えた9回表。1番からの好打順も相手守護神田口の前に近本、中野が倒れ2アウト。ノイジーのあたりもライトへの飛球。万事休す…かと思いきや、休さないのよ阪神は!ノイジーのあたりが三塁打になり、大山が四球でつないで、サトテルが決める。

 

延長戦でも連夜のサトテル(5/25)

8回裏に追いつかれ延長戦に突入するも、10回表、近本の出塁で神宮の空気が変わる。近本が盗塁を決めると、中野は敬遠。ノイジーが安打でつないで、大山が押し出し四球の決勝点。さらにサトテルが走者一掃。

 

佐藤輝が最多打点、ノイジーが最多先頭打者

打点(*) 佐藤輝(7) 近本(4)大山(4)ノイジー(3)原口(2)井上(2)木浪(1)坂本(1)島田(1)森下(1)梅野(1)ミエセス(1)
先頭打者 ノイジー(5) 大山(3)近本(3)ミエセス(1)佐藤輝(1)糸原(1)中野(1)梅野(1)木浪(1)
つなぎ 大山、佐藤輝、中野(3) 青柳(1)小幡(1)木浪(1)坂本(1)島田(1)西勇(1)ノイジー(1)森下(1)

(*)公式記録の打点とは異なり、送球間の得点も打点としてカウントしている。

二死走者なしからで最も打点を稼いだのは佐藤輝明7打点。満塁での走者一掃(5/25ヤクルト戦)などで稼いでいます。最初に出塁した回数が最も多いのはノイジーの5回(四球、安打、安打、本塁打、三塁打)で口火を切りました。

 

しぶとくつないでいるのが大山、佐藤輝、中野。
近本打点と先頭打者として活躍と、主軸がいい仕事してますね。

 

 

 

岡田監督の言うようにここまでは「できすぎ」なんだろうけど、決して「まぐれ」でもないでしょ。
ふり返ってみると「大山」がいい仕事してるんだよね。四球でつないだり、塁に出たらしっかり走ったり。

 

チームの軸「四番」がこれだけ仕事をしてくれてるなら、そりゃ勝つよネ。
もう「アレ」しか考えられない。

 

参考:2022年シーズンのアウトカウント別得点

 

強さの秘密は「四球」にもあり