井上一樹コーチが阪神に来てから始まった「マン振り改革」。
あてに行くバッティングじゃなくてフルスイングするという意識改革なんですね。
その成果がチーム本塁打数に出てきています。
2020年シーズンの阪神の本塁打数は110本ですが、過去10年で比較するため144試合に換算すると132本となります。
2011〜2014年が144試合、2015〜2019年は143試合、2020年は120試合。
比較するためにすべて144試合に換算しています。
2019年から2020年にかけての上昇っぷりがスゴイですね。
2020年シーズンのセ・リーグ各球団の上位三選手のの本塁打数が下記。
巨人 | 135本 | DeNA | 135本 | ヤクルト | 114本 |
---|---|---|---|---|---|
岡本和真 | 31 | ソト | 25 | 村上宗隆 | 28 |
丸佳浩 | 27 | オースティン | 20 | 青木宣親 | 18 |
坂本勇人 | 19 | 佐野恵太 | 20 | 山田哲人 | 12 |
阪神 | 110本 | 広島 | 110本 | 中日 | 70本 |
大山悠輔 | 28 | 鈴木誠也 | 25 | ビシエド | 17 |
サンズ | 19 | 堂林翔太 | 14 | 阿部寿樹 | 13 |
ボーア | 17 | ピレラ | 11 | アルモンテ | 9 |
阪神は大山の覚醒(2019年14本→2020年28本)が大きいですね。
プラス両外国人も近年の中ではアタリ。
ボーア以下は、近本(9本)、陽川(8本)、梅野(7本)と続きます。
チーム全体としての底上げが出来てますね。このあたりが「マン振り改革」効果です。
ホームラン数はホーム球場の広さによって大きな影響を受けます。狭い東京ドームをホームにしてる巨人の選手は有利で、広い甲子園球場がホームの阪神は不利と言われますよね。
これ、冷静に調べてみたら、意外な事実がわかりました。
レフト | 左中間 | センター | 右中間 | ライト | フェンス | |
---|---|---|---|---|---|---|
甲子園球場 | 95m | 118m | 118m | 118m | 95m | 2.6m |
東京ドーム | 100m | 110m | 122m | 110m | 100m | 4.24m |
ナゴヤドーム | 100m | 116m | 122m | 116m | 100m | 4.8m |
横浜スタジアム | 94.2m | 111.4m | 118m | 111.4m | 94.2m | 5.0〜5.3m |
広島市民球場 | 101m | 116m | 122m | 116m | 100m | 2.5〜3.6m |
神宮野球場 | 97.5m | 112.3m | 120m | 112.3m | 97.5m | 3.3m |
一番広い球場、一番狭い球場
意外なことにセンターまでの距離は甲子園球場が横浜スタジアムと並んで最も短いんですね。
東京ドームやナゴヤドームのほうが4mも甲子園より広くなってます。
伝説のバクスクリーン3連発(バース、掛布、岡田)は甲子園球場っだったからこそなんですね。
ただ、左中間と右中間は甲子園が一番距離があります。
ホームランが出やすいこの角度の距離がもっともあるから甲子園は広いと言われるんですね。
確かに「これは行った!」という打球でも左中間・右中間は入らないことが多い気がします。
左中間・右中間は甲子園と東京ドームでは8mもちがいます。
フェンスの高さがちがう(ドームのほうが高い)としても、この差は大きい。
しかも甲子園は屋外球場で、浜風の影響もあります。
左打者は特に不利ですよね。
それでも、阪神の本塁打数が増加傾向にあります。
2021年シーズンは浜風に乗せてレフトにもホームランが打てそうな佐藤輝明も加入。
本心本塁打グラフのさらなる右上がりに期待しましょう!