阪神が最後に優勝した2005年とチーム力を徹底比較

阪神が最後に優勝した2005年とチーム力を徹底比較

最後に優勝した2005年と何がが違うのかチーム力を比較

阪神が最後に優勝したのは岡田監督時代の2005年シーズンです。このときと比べて投手力、守備力、攻撃力の何が違うのか?

 

優勝できない原因を2020年シーズンの成績で比べてみました。

 

対巨人の成績が貯金6:借金8

2005年と2020年の勝敗表がコチラ。

2005年 貯金 2020年 貯金
通算 87勝54敗5分 33 60勝53敗7分 7
ホーム 42勝26敗5分 16 37勝19敗4分 18
ロード 45勝28敗 17 23勝34敗3分 -11
巨人 14勝 8敗 6 8勝16敗 -8
中日 11勝11敗 0 14勝10敗 4
横浜 13勝 6敗3分 7 12勝 9敗3分 3
広島 16勝 6敗 10 13勝 8敗3分 5
ヤクルト 12勝10敗 2 13勝10敗1分 3
交流戦 21勝13敗2分 8

やはり大きく違うのは巨人戦の成績。

 

2005年は14勝8敗で貯金が6つありましたが、2020年は8つの負け越しです。
ちなみに、2005年の巨人はセ・リーグ5位。2位は中日でした。

 

ホーム試合での勝ち越しは2020年のほうが多いんですね。
これは意外。優勝した2005年より2020年のほうが貯金をつくってました。

 

2005年と2020年のセ・リーグ順位と監督
2005年 監督 2020年 監督
1位 阪神 岡田彰布 巨人 原辰徳
2位 中日 落合博満 阪神 矢野燿大
3位 横浜 牛島和彦 中日 与田剛
4位 ヤクルト 若松勉 横浜 ラミレス
5位 巨人 堀内恒夫 広島 佐々岡真司
6位 広島 山本浩二 ヤクルト 高津臣吾

2005年の岡田監督と落合監督(中日)はともに就任2年目のシーズンでした。

 

2005年と2020年の阪神開幕スタメン
2005年 2020年
1番 (中)赤星 (右)糸井
2番 (二)藤本 (中)近本
3番 (一)シーツ (三)マルテ
4番 (左)金本 (一)ボーア
5番 (三)今岡 (左)福留
6番 (右)スペンサー (二)糸原
7番 (遊)鳥谷 (遊)木浪
8番 (捕)矢野 (捕)梅野
9番 (投)井川 (投)西(勇)

スタメン野手8人の内訳が生え抜き4人移籍組2人外国人2人というのは共通しています。

 

2005年の開幕ローテは、6戦目までで井川→福原→能見→下柳→太陽→(井川)。
2020年は、西(勇)→岩貞→ガルシア→青柳→ガンケル→秋山でした。

2005年の太陽は藤田太陽のことです。

 

2005年は打点、出塁率がリーグ1位、2020年は盗塁、犠打がリーグ1位

打率 本塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 長打率 出塁率
2005年 .274 140 703 78 85 36 .412 .345
(順位) 3 4 1 2 4 2 2 1
2020年 .246 110 472 80 86 23 .381 .321
(順位) 5 4 4 1 1 4 4 4

2005年は、出塁率打点がリーグ1位。よく塁に出て、打者がキッチリ還していたんですね。
2020年は、盗塁、犠打が1位なのでつなぐ野球は出来ています。

 

2005年はホールドがリーグ1位、セーブは2020年が上回る

防御率 セーブ ホールド HP 完投 無四球
2005年 3.24 29 104 127 11 16
(順位) 1 5 1 1 4 1
2020年 3.35 30 80 100 8 12
(順位) 2 2 5 5 2 1

優勝した2005年は投手陣の指標でリーグ1位が多いのですが、セーブは5位、完投は4位。
2005年は中継ぎ陣が優秀だったため、完投する必要がなかったことも影響してます。

 

反対に2020年はこのセーブと完投でリーグ2位の好成績になっています。

 

エラーは優勝した2005年も多かった

守備率 失策 捕逸 刺殺 捕殺
2005年 .987 70 9 3979 1533
(順位) 5 5 5 1 4
2020年 .982 85 3 3163 1365
(順位) 6 6 1 5 1

エラーの多さが優勝できない原因と言われますが、優勝した2005年も失策数、捕逸数とも多くリーグ5位(2番目にエラーが多い)でした。

 

 

 

優勝した年でもエラーが多かったように、すべての指標が良くなければ優勝できないわけではありません。悪いところがひとつあると、必要以上に注目されてしまうのが人気球団の宿命ですが、ファンとしてはそれに惑わされずに阪神を応援しましょう。